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結局さ、『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』っていう現実とも向き合えないような親の姿を見て育った子供が、何のフォローもないままに放置

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結局さ、『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』っていう現実とも向き合えないような親の姿を見て育った子供が、何のフォローもないままに放置されるから、現実と向き合えない人間になるってだけでしょ?

そこで、私が小説に出逢ったように何らかの出逢いなりフォローなりがあればまだ何とかなるけど、そういうのがまったくなかったら、<変われるきっかけ>もないわけじゃん。それを子供自身だけの所為にするとか、典型的な、

『自分以外の誰かの所為にする』

ってやつじゃん。

自分の勝手でこの世に送り出しておいて、自分の勝手な期待ばかりを押し付けて、それで自分の思い通りにならなかったからって被害者面? 

お願いしたわけでもない、望んだわけでもない、気が付いたら勝手にこの世に送り出された側の気持ちも考えようとしない親を見て育ったから、現実と向き合えないようなのに育ったんだって、なんで思えないの? そんなに自分のやったことと向き合いたくないの?

私の両親がまさにそれだったな。まあ、兄が両親の完全なコピーに育ったから、三人で力を合わせて、

『自分達を虐げようとしているこの世界と戦ってる』

つもりらしいけどね。兄がもし、自分達に反抗してたら、それこそ、

『あんなに愛情を注いでやったのに!!』

とか言って被害者面するのが目に見えるよ。

私はもう両親も兄も捨てて、すっかり縁を切っちゃったからね。介護が必要になったら施設に入れて、亡くなるまでの間、多少、経済的に支援するくらいはしてあげてもいいけど、私を、兄のストレス発散のためのサンドバッグ扱いした、スケープゴートにした、私を人間として扱わなかった恨みは、一ミリも忘れてないよ。

『生んでやった』?

『育ててやった』?

自分が実際に子供を生んで育ててるからこそ、そんな戯言に意味がないことを実感したよ。

『子供を甘やかすとつけあがる』

って、それ、自分が甘えたいからそう思うってことだよね? 自分が甘やかされたらつけあがる人間だからこそ、そう思うんでしょ?

『優しくするとつけあがるような奴らを見てきたからそう思うんだ!』

とか言うかもだけど、それ、どんな風に育てられてきたのか、そばで見てきたわけじゃないよね? なんでそんな人間に育っちゃったのか、実際に見てきたわけじゃないよね?

まあ、『甘やかす』と『つけあげる』っていうのは、分からないでもないけどさ。『甘えさせる』ことと『甘やかす』ことの違いを考えれば。

これまでにも何度も言ってきたけど、『甘やかす』ってのは、

玩具おもちゃとかお菓子とかなんでもあげるからこっちの言いなりになってね?』

っていうだけのことだからさ。そんなことしてたら、なるほど、

『言うこと聞いてほしいならこっちの言いなりになれ!』

みたいに思われるっていうのは確かにあるよね。

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