私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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『正しいの基準をどこに置くか』で正しさが変わってきちゃうようなものなんか、そもそも全員の合意なんか得られるわけないじゃん。『こう決まってる

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まあなんにせよ、

『正しいの基準をどこに置くか』

で正しさが変わってきちゃうようなものなんか、そもそも全員の合意なんか得られるわけないじゃん。

『こう決まってるんだからそれを守れ!』

とか言うのなら、それこそ道交法を無視してる人間とかどうすんの? 

歩道は歩行者が優先。歩道を走る場合は自転車は徐行(時速七キロくらい)。夜間の無灯火は違反。逆走は違反。傘さし運転は違法。スマホを見ながら自転車に乗るのは違法。酒を飲んで自転車に乗るのは飲酒運転。歩道通行可の指定を受けてない歩道を自転車で通るのは違法。信号無視は違法。バイクの駐輪が許可されてない自転車置き場にバイクを置くのは駐車違反。etc.etc.

自転車とかに絞っても、法律を守ってないのを見ない日はないくらいの有様だよね?

で、極め付けが、

『法定速度を守らずに走ってる側に合わせて走れ』

ってやつ。それを<常識>だと思ってるのがどれだけいる? 自動車運転免許持ってるはずの人間の大半が、法定速度以上の速度で自動車を走らせてるよね? 法律を守らないことこそが<常識>だと思ってるのが当たり前にいる状況で、『こう決まってるんだからそれを守れ!』とか、どれだけ聞いてくれると思ってんの?

ましてや、速度超過と違って<言葉の誤用>なんて、基本的にはなにか罰則があるわけでもないのに。

そう考えるとさ、どだい無理なんだよ。すでにそういう使い方が広まっちゃってるならさ。

でもその一方で、

『自分は正しい言葉の使い方を守る!』

っていうのも、別に他人からケチ付けられるべきことじゃないよね。

『他人に押し付けようとは思わないけど、自分は正しい言葉を使いたい!』

ってのは、いいじゃん。それで。その信念を貫いたらさ。

私も、当面の間はなるべく<ラ抜き言葉>は使わないようにしようとは思ってる。

<敢えて<ラ抜き言葉>を使うキャラ>

を出すことはあっても、私自身は、さ。

そういうのも、

『古臭い』

って思われるかもしれないけど、少なくとも私の周囲で<ラ抜き言葉>を当たり前に使うのが大半にならない限りは、

『主役級については、原則、<ラ抜き言葉>ではしゃべらないタイプでキャラ作り』

するつもりなんだ。

私の周囲までみんな<ラ抜き言葉>で喋るようになったら、もう、完全にそっちが<普通>になってるんだろうな。

まあ、テレビの中で当たり前に<ラ抜き言葉>で話してるのがいるっていう時点でもう<普通>になってるんだろうけどさ。

でも、ちょっとくらいは抵抗したいじゃん? それまで自分が使ってた言葉を使い続けたいってことで、ね。

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