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『家庭環境に問題があっても、ほとんどの奴はまともに育つ』とか言うのいるけど、それ何をもって『まとも』って言ってるんだろうね

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だけどさ、

『家庭環境に問題があっても、ほとんどの奴はまともに育つ』

とか言うのいるけど、それ何をもって『まとも』って言ってるんだろうね。

『大きな事件さえ起こさなきゃまとも』

とでも言いたいのかなあ。

だけどさ世の中には表立って事件にはなってないけど、人を傷付けたり苦しめたりってしてるのはそれこそ無数にいるでしょ? 日常生活の中でも、事件にまではなってなくても、とても『まとも』だなんて言えない振る舞いをしてるのがいくらでもいるじゃん。

ネットなんか眺めてたらそれこそ、他人を傷付けようと躍起になってるのとか、見ない日はないでしょ? 例え、<事件>として立件できなくても、そんなの『まとも』って言えんの?

で、そういうのが育った家庭環境は、果たしてどうだったんだろう? って考えない?

本当にまともな家庭環境だったんなら、どうしてそんなのに育っちゃったの? 他人を平気で傷付けようとできるような、他人の痛みや苦しみを全く理解しようとしない人間に、どうして育っちゃったの?

それを考えてもなお、『家庭環境に問題があっても、ほとんどの奴はまともに育つ』なんて言えんの? 『まとも』って、何?

他人を平気で傷付けようとできる人なんか、少しも『まとも』だと私は思わないけどね。

 そう考えたら、

『事件にまでは至ってないけどまともじゃない』

なんてのは、世の中に溢れてるんじゃないの?

他人を傷付けようとしない親の元で育った子供だったとしたら、何が原因でそうなっちゃったと思う?

で、この場合、

『<自分以外の人間><自分じゃない人間>という意味での<他人>』

と規定したら、

<自分の子供を平気で傷付けようとするような親>

の下で育った子供は、どんなのに育つと思う?

自分の子供すら平気で傷付けられるようなのをずっと傍で見て育ってきて、本当に他人を労れるような、慈しめるような、そんな人間に育つとイメージできる?

私自身は、自分の子供すら平気で傷付けられる親に育てられてきて、何も余計なことを考えずに、素で、他人を労れる慈しめるような人間には育ってないよ。

こんな風に延々とあれこれ考えてそれで、

『他人を傷付けようとするのは、結局、自分が不幸になるだけだ』

って考えて、あくまで『自分が不幸になりたくない』という打算で、『他人を傷付けるのは、回り回って自分が損するだけだよな』っていう合理的判断で、自分を律しなきゃと思ってるだけだよ。

しかも、それを教えてくれたのは<親>じゃない。たまたま偶然出会った<小説>が教えてくれただけなんだ。

そんな偶然頼みで子育てするとか、正気の沙汰とは思えないよ。

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