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親の顔とかも覚えるじゃん。やっぱ、言葉だけじゃないじゃん。言葉や親の顔は覚えるのに、『親の振る舞いは覚えない』って考える方が無理があるんじゃ

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あとさ、乳幼児が泣いたりするのって、特に赤ん坊が泣いたりするのって、あれ、甘えてるんじゃないからね? 赤ん坊にとっては、

『空腹や不快=死の予感』

だから、必死に泣いて窮状を訴えようとしてるだけだからね?

赤ん坊にとって<死>は、すぐ隣にあるものなんだよ。

『赤ん坊は泣くのが仕事』

という言葉があるけど、仕事どころか、それこそ、

<救急救命要請>

みたいなものかな。

「怖いよ! 助けて!!」

って呼んでるんだよ。必死に訴えかけてるんだよ。

そう考えたら、泣いてるのを無視するってのがどれだけ恐ろしいことか、分かるんじゃないの?

そうやって必死に助けを求めてるのに耳を貸そうともしない親とか、信頼できると思う? 頼れると思う?

『そんな赤ん坊の時のこととか、覚えてるわけない!』

って言うかもだけど、じゃあなんで、人間は言葉を覚えていくの? 『ママ』とか『パパ』とか口にするようになんの?

<記憶力>ってもんがあるからじゃないの? 普通は思い出せなくなるだけで、実は無意識のレベルでは残ってたりするんじゃないの?

まあその辺りは私は<脳とかの専門家>じゃないから断言はできないけど、

『言葉は覚えるのにそれ以外のことは認識してない』

なんておかしくない? とは思うかな。それに、親の顔とかも覚えるじゃん。やっぱ、言葉だけじゃないじゃん。

言葉や親の顔は覚えるのに、

『親の振る舞いは覚えない』

って考える方が無理があるんじゃないの?

だったらやっぱり、結果的には命を落とさなかったとしても、赤ん坊自身にとっては大変な恐怖なんだから、無視しちゃダメでしょ。

必死を助けを求めてるのに無視する相手とか、自分なら信頼できる? 尊敬できる? それも、『メンドクサイ』とかいう理由でさ。

だから私は子供達が泣いてるのとか無視しなかったんだよ。無視できなかったんだ。とは言え、いつもいつも完璧にとはいかなかったけどさ。そういう時はダンナがフォローしてくれて。

それを『当たり前』だとは考えずに、ダンナにもちゃんと感謝してさ。

子供達にとっては、父親が対処してくれるのは『当たり前』のことでも、ここは大人同士、感謝の気持ちを示すのは大事だと思う。両親がそういう姿勢を見せることで、子供もそれを学べるはずだからさ。

言葉を学ぶようにね。

そういうことに協力的じゃない父親もいるかもだけど、まあ、それについては、『そういう相手を選んだ』自分の責任もあるわけで、あんまり泣き言並べてもね。

ただ、それも、子供からすれば関係ない話ではある。<親>である限りはさ。

<夫婦>という関係は、お互いに<選択の自由>がある以上は双方に責任があるけど、<親子>の場合は、子供の側は選択なんかできないんだからね。

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