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私は、これまでにも何度も言ってきたと思うけど、<躾>という言葉を好んで使う人を信用しない。なぜなら、躾という言葉を好んで使う人に

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私は、これまでにも何度も言ってきたと思うけど、<躾>という言葉を好んで使う人を信用しない。なぜなら、躾という言葉を好んで使う人に<躾ができてる人>を見たことがないから。

何しろ、気に入らないことがあるとすぐに罵詈雑言・人格否定・蔑み・嘲りのオンパレードだからね。

躾ができてる人が、そんなことするわけないじゃん。躾ができてないから攻撃的な自分を抑えることもできないんじゃん。

違う?

ま、そういう私自身、躾なんてできてないけどさ。できないからこんななわけで。

それでも、自分がつい乱暴な言い方をしちゃったとしたら、それを正当化しないようには心掛けてる。さくらと、担当編集と喧々諤々やり合うのだって、ついついエキサイトしちゃうからなだけであって、それを<正しいこと>だとは思ってない。できれば冷静に話し合いたいとは思ってる。

すぐ苛々して声を荒げるのって、結局、本人が『堪え性がない』ってだけのことじゃん?

そうやってすぐに攻撃的になるのって、犬とかでも『躾がなってない』ってことじゃん?

本人が『躾がなってない』のに、それでなんで躾ができるとか思えるわけ?

子供相手にすぐ苛々して乱暴な言い方する親とかを見てると、その子供がいずれ、自分より弱い相手、反撃できない相手に、同じように乱暴な言い方をするようになるんだろうなってしか思わない。

中学生とか高校生の集団を見てても、やたらオラついて他人に居丈高に振る舞うのがいるじゃん? そういうのを見てると、親がその子に対してどう接してきたかが察せられちゃうんだよね。

そういうことをしてる子が、親から叱られたこともない、手を上げられたこともないって、思う? 私にはまったくそうは思えないよ。むしろ、些細なことで声を荒げて、子供を威圧して、自分の思い通りに操ろうとすることを<躾>だと思ってる親だろうな、としか感じない。

私の両親みたいな、ね。

しかも私の両親の場合は、兄に対しては甘かったけど、私に対しては、怒鳴って罵って叩いてで、兄はそれを目の前で見てたんだ。

マスコミが入手して公開した、<兄のパワハラ行為の証拠音声データ>の中の兄の怒鳴り方や罵り方は、マジで両親のコピーだったよ。私がまだ小さかった頃のことが思い出されて、体が竦んだし。

両親はそれを『躾だ』と公言して憚らなかった。で、兄は、自分のパワハラ行為を、

『正当な指導だ!』

『上司として部下を指導してるだけだ!』

と言って憚らない。

これが、もし、<両親の所為>じゃなかったら誰の所為だって言うのさ?

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