238 / 1,097
ホントにさ、聞きたいんだけど、自分を敬いもしない、信頼もしない、それどころか明らかに嘲って蔑んでくる相手の言うことなんかまともに聞きたいと
しおりを挟む
ホントにさ、聞きたいんだけど、自分を敬いもしない、信頼もしない、それどころか明らかに嘲って蔑んでくる相手の言うことなんかまともに聞きたいと、本心から思える?
少なくとも、私は一ミリも思えない。仕事だったら、敬えなかろうが信頼できなかろうが自分の仕事はきっちりこなしたいとは思うよ? 思うけど、切れる仕事ならバッサリ切りたいと思う。断れる仕事なら、断ると思う。
自分がそうだから、私は、自分以外の誰かに対しても、可能な限り敬いたいと思うし、信頼はできてなくても相手からの信頼は得られるように心掛けたいし、嘲ったり蔑んだりってのはしないように心掛けてるんだ。
ダンナとの関係もそう。
ダンナはものすごく器が大きくて立派で、そりゃもう頼まれなくたって尊敬するし信頼してる。だからこそ、私自身も、ダンナから、尊敬まではしてもらえなくても信頼はされたいと思ってる。
でもなあ、私の両親はなあ……
これまでも何度も語ってきたけど、私の両親はさ、お互いを敬ってなんかいないんだよ。ただ利用価値があるだけで一緒にいてた。しかも、<共犯者>なんだ。共犯者意識があるから一緒にいられるんだろうなって感じる。
でさ、そんな両親を見てて、子供が、尊敬なんてできるわけないじゃん? 結婚生活に夢なんか見られるわけないじゃん? だって、ぜんぜん幸せそうに見えないしさ。
しかも、今だっていくつも訴訟抱えてて、そのために時間もお金も費やしてて、こうやって他人と諍いを続けるために生まれてきたのかなって思う。
そう思うと可哀想な人達なんだよね。
何しろ、そんな両親がずっと<長男のおまけ><不良品><邪魔者>と蔑んできた娘がこんなに穏やかな家庭を築けてるんだよ? どんな皮肉だよ。
で、あの人達の場合、『こうするのが正しい!』って思い込んで邁進してきた結果が、<訴訟まみれの老後>なんだ。ぶるぶる、いやもう、ぞっとしない。絶対に勘弁してほしい。私にはそんなの無理。
ホント、あの人達はこれからどうするつもりなんだろう? 『正しいのは自分達なんだから最後は必ず勝つ! 勝つまでやる!』って思ってるのかもだけど、もう何度も負けてるんだよ。『間違ってるのはお前達だ!』ってはっきり言われてんのに、認めないんだ。
しかも、相手は権力者でも何でもない。金と権力で道理を捻じ曲げてくるような輩じゃないのに負けてるってことは、自分の側に道理も何もないってことだよね。
なんでそれが分からないんだろう……
私をこの世に送り出してくれた人達がそんなのって、悲しいよ。子供の立場からしても悲しい。
それでも、あの人達の人生はあの人達のもので、自分で考えて自分で決めることができるんだよね……
娘の目から見てどんなに虚しいそれに思えてもさ……
少なくとも、私は一ミリも思えない。仕事だったら、敬えなかろうが信頼できなかろうが自分の仕事はきっちりこなしたいとは思うよ? 思うけど、切れる仕事ならバッサリ切りたいと思う。断れる仕事なら、断ると思う。
自分がそうだから、私は、自分以外の誰かに対しても、可能な限り敬いたいと思うし、信頼はできてなくても相手からの信頼は得られるように心掛けたいし、嘲ったり蔑んだりってのはしないように心掛けてるんだ。
ダンナとの関係もそう。
ダンナはものすごく器が大きくて立派で、そりゃもう頼まれなくたって尊敬するし信頼してる。だからこそ、私自身も、ダンナから、尊敬まではしてもらえなくても信頼はされたいと思ってる。
でもなあ、私の両親はなあ……
これまでも何度も語ってきたけど、私の両親はさ、お互いを敬ってなんかいないんだよ。ただ利用価値があるだけで一緒にいてた。しかも、<共犯者>なんだ。共犯者意識があるから一緒にいられるんだろうなって感じる。
でさ、そんな両親を見てて、子供が、尊敬なんてできるわけないじゃん? 結婚生活に夢なんか見られるわけないじゃん? だって、ぜんぜん幸せそうに見えないしさ。
しかも、今だっていくつも訴訟抱えてて、そのために時間もお金も費やしてて、こうやって他人と諍いを続けるために生まれてきたのかなって思う。
そう思うと可哀想な人達なんだよね。
何しろ、そんな両親がずっと<長男のおまけ><不良品><邪魔者>と蔑んできた娘がこんなに穏やかな家庭を築けてるんだよ? どんな皮肉だよ。
で、あの人達の場合、『こうするのが正しい!』って思い込んで邁進してきた結果が、<訴訟まみれの老後>なんだ。ぶるぶる、いやもう、ぞっとしない。絶対に勘弁してほしい。私にはそんなの無理。
ホント、あの人達はこれからどうするつもりなんだろう? 『正しいのは自分達なんだから最後は必ず勝つ! 勝つまでやる!』って思ってるのかもだけど、もう何度も負けてるんだよ。『間違ってるのはお前達だ!』ってはっきり言われてんのに、認めないんだ。
しかも、相手は権力者でも何でもない。金と権力で道理を捻じ曲げてくるような輩じゃないのに負けてるってことは、自分の側に道理も何もないってことだよね。
なんでそれが分からないんだろう……
私をこの世に送り出してくれた人達がそんなのって、悲しいよ。子供の立場からしても悲しい。
それでも、あの人達の人生はあの人達のもので、自分で考えて自分で決めることができるんだよね……
娘の目から見てどんなに虚しいそれに思えてもさ……
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ショタパパ ミハエルくん
京衛武百十
キャラ文芸
蒼井ミハエルは、外見は十一歳くらいの人間にも見えるものの、その正体は、<吸血鬼>である。人間の<ラノベ作家>である蒼井霧雨(あおいきりさめ)との間に子供を成し、幸せな家庭生活を送っていた。
なお、長男と長女はミハエルの形質を受け継いで<ダンピール>として生まれ、次女は蒼井霧雨の形質を受け継いで普通の人間として生まれた。
これは、そういう特殊な家族構成でありつつ、人間と折り合いながら穏当に生きている家族の物語である。
筆者より
ショタパパ ミハエルくん(マイルドバージョン)として連載していたこちらを本編とし、タイトルも変更しました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる