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ホントにさ、聞きたいんだけど、自分を敬いもしない、信頼もしない、それどころか明らかに嘲って蔑んでくる相手の言うことなんかまともに聞きたいと

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ホントにさ、聞きたいんだけど、自分を敬いもしない、信頼もしない、それどころか明らかに嘲って蔑んでくる相手の言うことなんかまともに聞きたいと、本心から思える?

少なくとも、私は一ミリも思えない。仕事だったら、敬えなかろうが信頼できなかろうが自分の仕事はきっちりこなしたいとは思うよ? 思うけど、切れる仕事ならバッサリ切りたいと思う。断れる仕事なら、断ると思う。

自分がそうだから、私は、自分以外の誰かに対しても、可能な限り敬いたいと思うし、信頼はできてなくても相手からの信頼は得られるように心掛けたいし、嘲ったり蔑んだりってのはしないように心掛けてるんだ。

ダンナとの関係もそう。

ダンナはものすごく器が大きくて立派で、そりゃもう頼まれなくたって尊敬するし信頼してる。だからこそ、私自身も、ダンナから、尊敬まではしてもらえなくても信頼はされたいと思ってる。

でもなあ、私の両親はなあ……

これまでも何度も語ってきたけど、私の両親はさ、お互いを敬ってなんかいないんだよ。ただ利用価値があるだけで一緒にいてた。しかも、<共犯者>なんだ。共犯者意識があるから一緒にいられるんだろうなって感じる。

でさ、そんな両親を見てて、子供が、尊敬なんてできるわけないじゃん? 結婚生活に夢なんか見られるわけないじゃん? だって、ぜんぜん幸せそうに見えないしさ。

しかも、今だっていくつも訴訟抱えてて、そのために時間もお金も費やしてて、こうやって他人と諍いを続けるために生まれてきたのかなって思う。

そう思うと可哀想な人達なんだよね。

何しろ、そんな両親がずっと<長男のおまけ><不良品><邪魔者>と蔑んできた娘がこんなに穏やかな家庭を築けてるんだよ? どんな皮肉だよ。

で、あの人達の場合、『こうするのが正しい!』って思い込んで邁進してきた結果が、<訴訟まみれの老後>なんだ。ぶるぶる、いやもう、ぞっとしない。絶対に勘弁してほしい。私にはそんなの無理。

ホント、あの人達はこれからどうするつもりなんだろう? 『正しいのは自分達なんだから最後は必ず勝つ! 勝つまでやる!』って思ってるのかもだけど、もう何度も負けてるんだよ。『間違ってるのはお前達だ!』ってはっきり言われてんのに、認めないんだ。

しかも、相手は権力者でも何でもない。金と権力で道理を捻じ曲げてくるような輩じゃないのに負けてるってことは、自分の側に道理も何もないってことだよね。

なんでそれが分からないんだろう……

私をこの世に送り出してくれた人達がそんなのって、悲しいよ。子供の立場からしても悲しい。

それでも、あの人達の人生はあの人達のもので、自分で考えて自分で決めることができるんだよね……

娘の目から見てどんなに虚しいそれに思えてもさ……

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