210 / 1,109
『他人に迷惑をかけるくらいなら、一人で死ね!』とか言う人は、何も分かってないよね
しおりを挟む『他人に迷惑をかけるくらいなら、一人で死ね!』
とか言う人は、何も分かってないよね。
『そんなことを冷静に考えられるうちはやらかさない』
ってのをさ。
計画してる間はまだそういうことを考えられてても、最終的に実行する時にはふっとんでるのがほとんどじゃないの?
『実行しようとした時にたまたま無関係な人がそこにいたことで思いとどまる』
なら、まだ冷静でいられてるじゃん。頭が働いてるじゃん。
だけど、
『無関係な人がそこにいようと強行する』
ってなったらもう本人には止められない。周囲が止めるしかないんだよ。
本人が止められれば確かにそれが一番でも、実行する人はそれこそ実行しちゃうからね。後先なんか考えもせずに。
だけどさ、他人はそこまで気にしてられないし、気にしなきゃいけない理由もないじゃん。それは<自己防衛>とはまた別の話だしさ。
だから結局、<親>が気にするしかないんだよ。私はそこまで気にするよ。子供達が何歳になってもね。
<私の勝手でこの世に送り出した子>
なんだしさ。
こっちの世界の主人公の両親はそうしてきたし、これからもそうするんだよ。
<世の中と折り合いを付けて自分の力で生きていける人間>
にするまでは<育児>は終わらないんだよ。年齢だけで<子供>と<大人>を区切ろうとするとピンと来ないだろうけどさ。
でも、日本でもどこでも昔はそうだったんじゃないの?
『大人としてできて当たり前のことができない限り年齢に関係なく<大人>とは認められない』
ってのはあったんじゃないの。
自分が自立して自分の力で生きてるんなら、最低限、自分と同じことができるようになってくれればいいだけじゃん。自分は完璧な人間なの? そうじゃないなら子供も完璧になってもらう必要ないじゃん。自分と同じことができるようになってもらう程度で十分じゃん。
無駄に高望みして立派な人間になってもらおうとしなくてもいいじゃん。自分と同じことができる程度で<自立>できるんならさ。
その上で、本人が『高みを目指したい』って言うんなら力になればいいじゃん。親なんてその程度でいいと思うんだよ。
そうしてこの世界での主人公の母親は、町の商店で働きつつ、主人公を陰から見守るんだ。本人が努力して頑張ってる分には口出しせずにさ。
すると主人公も、訓練に慣れてきてちょっと余裕が出てくるんだよね。そして、同じく入隊を目指す同期の連中とか、訓練では鬼のように厳しいのにそれ以外では気さくな上官とかに囲まれて、そういうのとコミュニケーション取る時に、こっちの世界の両親が自分に対して取ってた態度とかが参考になるんだよ。
それが知らず知らずに<気遣い>になっててね。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
【完結】私は悪い父と母の、娘だった。かつてのお人形は救われたのでしょうか?
BBやっこ
大衆娯楽
以前とガラっと変わった生活。
わたしは、パパとママの隠していたお人形を見た。
店の倉庫、奥の部屋。代わって祭事に出席してあげると、わたしは健康で過ごせるんだって。
お人形を投げて、倒すのもワザワイを払うためでパパとママがやってた。
秘密にしないといけないお人形。悪いものを代わってもらえて、わたしたちは幸せになる。
…そう教わったとおりではなかったと分かったのは成長してからだった。※序盤、むなくそ悪い展開注意
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる