私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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そんな私でも、子供達は

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私はさ、ホント、ロクデナシのダメ人間なんだ。ダンナや担当がいるから何とかなってるだけのさ。

そんな私でも、子供達は他人を傷付けて平然としてられるようなのじゃなく育ってるんだよ。

しかも、一番下の子はともかく、上の二人は、長男と長女は、実を言うと本質の部分では、すごく強い攻撃性を持ってる子達でもある。

私とダンナは、それを分かってるからこそ、その攻撃性を他人に向けないようにするにはどうすればいいのか?っていうのを徹底的に考えるようにした。

<子供の生まれつきの性格>

なんてのを言い訳にしないようにね。

何度も言うように私はロクデナシのダメ人間だ。そんな私が何とかなってるのは、先にも言った通りダンナと担当のおかげなんだけど、だからって私自身は何も努力してないってわけでもない。

てか、<努力>ってほどでもないか。自分がそうしたいからそうしてるだけだし。

そんな私が何とかなってるんだから、やりようはあるんだよ。別に<P≠NP予想>を解けとか、百メートルを九秒台前半で走れとか言ってるんじゃないんだからさ。

もっとも、これも、

『子供がどんな人間に育つかは、親の接し方が大半の要素を占める』

ってのをまず受け入れられないと、できないことだとは思うけどね。出発点を間違えるともう到達できないものってのは、この世に確かにあるし。

親が、子供に対して、

『親の所為にするな!!』

とか言ってちゃ、無理だと思う。

ましてや、

『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』

っていう事実と向き合えないようじゃ、ね。

別に、それをできない親を馬鹿にしたいわけじゃないよ。ただ、それができないと、自分がなぜ子供に悩まされてるのかも永久に理解できないだろうな。って思うだけでさ。

『自分に責任はない!』

という前提に立って解決できると信じてるなら、それも個人の自由だと思う。

もっとも、その場合は、自分以外の誰かが解決してくれることを期待するしかないだろうけど。

だけどそれって、

<自立した大人>

って言えるの? 自分が勝手に子供を生んでおいて、その尻拭いを他人にしてもらおうなんて考えるのとかさ。

正直、私にはちょっと無理かな。自分の子供がどんなのに育つのかを他人任せにするとか。

耐えられないよ。

社会常識に欠けるロクデナシのダメ人間でさえできることなんだよ? 

『ダメな自分を正当化しない』ことでさ。

子供を、

<自分とは違う、独立した一つの人格>

と認めることでさ。

だって、それは<ゆるぎない事実>なんだし。

事実を事実として受け止めることから始めなくちゃね。

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