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全周囲にまんべんなくケンカ売ってる

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私の作品についてよく言われることの一つに、

『全周囲にまんべんなくケンカ売ってる』

ってのがある。

読者にも出版社にも右にも左にもリベラルにも保守にも革新にもノンポリにも加害者にも被害者にも異性愛者にも同性愛者にも既婚者にも未婚者にも差別主義者にも博愛主義者にも宗教にも無宗教にも男にも女にも親にも子供にもまんべんなくね。

でもさあ、疑問に思ったこと、矛盾を感じたこと、<問題の本質>ってものを突き詰めようとするとどうしてもそうなっちゃうじゃん。

だってそうでしょ? 

<何一つ間違ってない存在>

なんてあると思う? 『全周囲にまんべんなくケンカ売ってる』って感じるってことは、どこかに<何一つ間違ってない存在>ってのがあって、それを批判するのはおかしいからそう感じるって話じゃないの?

まあ、私がしたいのは<批判>でさえなくて、

<問題点の考察や検証>

なんだけどさ。でも、自分達の問題点について考察されたり検証されたりすることすら、

『ケンカを売ってる!!』

って感じる人はいるんだろうね。

だけど思うんだよ。自分の問題点とも向き合う勇気や覚悟も持てないのが、一体、何を解決できるんだろうってさ。

だからって私が何かを解決できるとも思わないけど。

そもそも解決する気もないけどさ。

だって、私にそれをしなきゃいけない理由も義理もないし。

ああ、それと、私が子供に甘いってことで、

『この作者の子供は、将来、絶対にロクでもないのになるよな』

って言ってるのもいるってファンの人が教えてくれたりもしたんだけど、別に、その程度ならなんの実害もないしいいんだよ。

だいたい、子供を育てたこともないのがそんなこと言ってたって、

『でも、あなた子供を育てたことないよね?』

って話だし、もし、実際に子供を育ててるんなら、

『いや、相手を敬い気遣える子に育ってるのがそこから<ロクデナシ>になるって、何があればそうなるの?』

って話じゃん。

親が、

『あなた達を生んだのは私達の勝手。だから生んでやった恩とか育ててやってる恩とか売るつもりないから』

みたいに言ってるからってそれにつけ込んで、

『じゃあ、すべて自分の言う通りにしろ!!』

的なことを言い出すのって、それ、相手を敬うとか気遣うとかできる子はしないでしょ。

だいたい、

下手したてに出た相手につけ込む。っていう発想>

がなきゃしないことでしょ? で、その発想はどこから来たの?

『相手が下手したてに出たのをいいことにそこにつけ込む』

なんていう複雑な発想、まったく見本もなしにホイホイ思い付くこと? 何か見本になってそれを倣ってるとしたら、その<見本>になったのは、いったい、誰?

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