私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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で、思い付いたんだけど

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で、思い付いたんだけど、高校生で子供ができちゃうカップルの話でも書こうかな。

『高校生が子供作って幸せとかなれるわけねーだろ!』

とか言われるかもだけど、だからこその<異世界>なんだよね。

まあ、異世界っても、こっちの世界とほとんど変わりないので、微妙な差異があるだけって感じかな。要するに<並行世界>と言った方が近いか。

だからこっちと同じように難しいんだけどね。でも、その中でどうやって幸せを掴むのかってのを描こうかなって思った。

それがいかに<運>に恵まれた上で、本人の努力だけでなく、周囲の人達の理解と協力が必要かって感じでさ。

先にも言ったとおり、私は自分の子供達が高校生で子供ができちゃっても受け入れるけどさ、すべての親がそれができるわけじゃないってのも、確かに事実だと思う。

てなわけで、まず第一に自分の親の理解と協力が得られるかどうかで難易度はまったく変わっちゃうだろうね。

で、仮に、親の理解と協力が得られたとしても、その<親>が果たしてどの程度の<実効的な対応>ができるかどうかでまた変わってくる。最低限、いざとなったら生まれた子を自分の養子として籍に入れるくらいの覚悟は持ってないと、たぶん、オロオロするだけで何もできないんじゃないかな。

さらに、学校に通い続けるか辞めるのか。通い続けるなら、妊娠の事実を明かすのかどうか。

明かさないのがまだ現実的だとは思うけど、隠す場合はバレた時の対応についても考えないといけないな。

だから私は、まず退学を前提にして、実行可能な対応を探るかな。

これも、

『大学くらい出てないと幸せなんかなれない!』

って思い込みがある人にはできない選択だろうな。

正直、私なんて大学まで行ってても、学歴そのものは一ミリも今の私の人生には役立ってないし、ダンナなんて、いろいろ事情があってそもそも小学校にさえ満足に通ってないんだよね。それでいて、勉強とかも全部、ダンナの両親と親族が、有名進学校のと遜色ないレベルのを施してくれてるから、知識とかその辺では何の問題もない。

今だって、十三歳の長男と十二歳の長女はすでに<高等学校卒業程度認定試験>なら余裕でクリアできる程度の学力はあるし、五年生の次女も、中学卒業レベルまで到達してる。

これは、ダンナが、子供達と、

『勉強で遊んでた』

からなんだよね。ゲーム感覚で勉強をしてたんだよ。本人がその気になってる時に、集中してね。

楽しんでるから頭に入りやすいし、勉強に対する苦手意識も芽生えにくい。

だけどこれって、相手が<自分の子供>だからできるっていうのもある。子供の性格とか好不調の波とかまでちゃんと把握してればこそのものだから、何十人もの生徒を同時に見なきゃいけない学校の教師はもちろん、個別指導の塾講師だってなかなかできることじゃないだろうね。

だってその子の、

<勉強してない時の心理状態>

まで把握できてるわけじゃないだろうからさ。

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