上 下
171 / 1,109

他人が好き勝手に罵ってるのに

しおりを挟む
『他人が好き勝手に罵ってるのに自分は我慢しなきゃならないのか』

そんな風に思ったら、確かに辛いよね。そう感じた時のストレスを緩和してくれる<何か>がないと。

その<何か>こそが、私達にとっては家族そのものなんだよ。

嫌なことがあってストレスを感じても、家族と一緒にいればそれが和らぐ。家族が癒してくれる。

だから、

『まあいいか』

って思えるんだ。

誰かから罵詈雑言を浴びせられて、もしそれに反論するとしても、言葉を選べるようになるんだ。

私の上の娘は、中高校生向けのファンシーグッズやアクセサリのレビューサイトを運営してるんだけど、そうなると当然、<メンドクサイ人>に絡まれることもある。

一方的に罵詈雑言を浴びせられることもある。

でも、だからってあの子は相手と同レベルで罵り合ったりしないし、別のところで誰かを攻撃して憂さを晴らしたりしないんだ。

そうやって嫌な思いをしたら私やダンナに甘えてもらえれば本人の気持ちが落ち着くまでたっぷり甘えさせてあげるからね。

そうやってストレスを解消すれば、娘も他の誰かに八つ当たりする必要なくなるし、娘の八つ当たりの被害を受ける人も出さずに済む。

それの何が問題なのか分からない。娘もストレスを溜め込まないで済むし新たな被害者も出ないんだよ?

『娘のサイトで暴れてる奴を放置すんのか!?』

って?

でもそれは娘の役目じゃないし私の役目でもないよ? だってその<暴れてる奴>を生んだのは私じゃないし。

だいたい、その<暴れてる奴>を罵ったら態度を改めるっていう保証でもあんの?

その根拠は?

そんなことをしなきゃいけないっていう法的根拠は?

なにもないでしょ?

『そいつを放置してたら他にも被害者が出るかもしれないだろ!?』

って?

いや、だから、

『その<暴れてる奴>を罵ったら態度を改めるっていう保証でもあんの?』

って話じゃん。態度を改めるどころか余計に拗れさせたらさらに暴走させる危険性の方が高いんじゃないの?

実際、それがきっかけだったらしい事件だってあったじゃん。ネット上でのバトルでエキサイトして事件を起こしたってのがさ。

そんなことになったら、加害者を罵ったり煽ったりした連中は責任取るの? そういうので責任取ったって話、聞いたこともないよ?

ただし、私は、自分の娘がもし、誰かを罵ってたりしたら放っておかないけどね。娘のサイトで暴れてる人の親は何もしないみたいだけどさ。

まあ、自分の子供がSNSとかで暴れたりしててもそれを止める法的責任が果たして親にあるのか?って話になると、未成年の場合は親の監督責任が問われる可能性が高くても、子供がすでに成人してたらそこまで問われることはないってのも事実だとは思う。

でも、親にその責任がないって言うんなら、他人にはそれこそないじゃん。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

【完結】私は悪い父と母の、娘だった。かつてのお人形は救われたのでしょうか?

BBやっこ
大衆娯楽
以前とガラっと変わった生活。 わたしは、パパとママの隠していたお人形を見た。 店の倉庫、奥の部屋。代わって祭事に出席してあげると、わたしは健康で過ごせるんだって。 お人形を投げて、倒すのもワザワイを払うためでパパとママがやってた。 秘密にしないといけないお人形。悪いものを代わってもらえて、わたしたちは幸せになる。 …そう教わったとおりではなかったと分かったのは成長してからだった。※序盤、むなくそ悪い展開注意

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

処理中です...