128 / 1,109
自分だけが一方的に言うんじゃない
しおりを挟む
私だって別に、常に誰に対しても必ず敬えてるわけじゃない。
『ムカつくわあ』
って内心では思ってることだってしょっちゅうだよ。
でもさ、それを露骨に表に出して、おおっぴらに罵ることはしない。
そしてそこで、
『言いたいことも言えない世の中とかおかしい!』
とは思わない。
だって、いつでも誰にでも言いたいことを言えるわけじゃないからね。<言える相手>と<言えない相手>がいるのに、
『自分が一方的に言える相手には言いたいことを言うけど、言えない相手には何も言わない』
なんて、卑怯以外の何ものでもないじゃん。
だから、一方的に罵るようなことはしないように心掛けてるんだ。
ただ、私にも、
<言いたいことをポンポン言う相手>
ってのはいるんだよね。私の担当編集なんだよ。
だけど彼女とは、お互いに、言いたいことが言える。彼女にとって私は<作家先生>だけど、そういうのを抜きにして彼女は本音をぶつけてきてくれる。
そんなわけで、そうだね。相手も、自分に対して言いたいことを言える場合なら、そういう相手となら、言いたいことを言い合うってのはアリだと思う。
そうだ。自分だけが一方的に言うんじゃない。相手からも自分に対してポンポン言える相手となら、まあ、いいんだろうって思うんだ。
お互いにそれで分かり合えてるんならさ。
でも、自分だけが一方的に言うだけってのは、ましてやそれで言える相手と言えない相手があるのに、言える相手にだけ一方的にってのは、うん、やっぱり卑怯だよね。
会社の上司には言えないことを、家に帰ってから家族に当り散らすとかね。
しかも、家族の方から自分に何か言うのは許さないなんて、卑怯の極みだよ。
もし、親がそういうことをしてたら、子供はどんな風に感じるかな?
仕事での憂さを家に帰って家族に当り散らすことで晴らすような親だって、そんなに珍しくないよね? そういうのも、<普通の親>の範疇に入っちゃうんじゃない?
だけどさ、そんな<普通の親>が卑怯なことやってて、それで子供に悪影響がないと本気で思うの? 自分よりも立場の弱い相手で憂さ晴らしをするようなことをやってて、子供が真似をしないとでもホントに思うの?
てか、ネットで匿名を盾に一方的に他人を罵って憂さ晴らししてるようなのは、いつ、誰に、そんなやり方を教わったんだろうね?
『自分だけが一方的に相手を罵って憂さを晴らす』
なんて行為をさ。
しかも、
『言いたいことも言えない世の中とかおかしい!』
なんて詭弁を弄して自分を正当化するなんてのまでセットにしてさ。
『ムカつくわあ』
って内心では思ってることだってしょっちゅうだよ。
でもさ、それを露骨に表に出して、おおっぴらに罵ることはしない。
そしてそこで、
『言いたいことも言えない世の中とかおかしい!』
とは思わない。
だって、いつでも誰にでも言いたいことを言えるわけじゃないからね。<言える相手>と<言えない相手>がいるのに、
『自分が一方的に言える相手には言いたいことを言うけど、言えない相手には何も言わない』
なんて、卑怯以外の何ものでもないじゃん。
だから、一方的に罵るようなことはしないように心掛けてるんだ。
ただ、私にも、
<言いたいことをポンポン言う相手>
ってのはいるんだよね。私の担当編集なんだよ。
だけど彼女とは、お互いに、言いたいことが言える。彼女にとって私は<作家先生>だけど、そういうのを抜きにして彼女は本音をぶつけてきてくれる。
そんなわけで、そうだね。相手も、自分に対して言いたいことを言える場合なら、そういう相手となら、言いたいことを言い合うってのはアリだと思う。
そうだ。自分だけが一方的に言うんじゃない。相手からも自分に対してポンポン言える相手となら、まあ、いいんだろうって思うんだ。
お互いにそれで分かり合えてるんならさ。
でも、自分だけが一方的に言うだけってのは、ましてやそれで言える相手と言えない相手があるのに、言える相手にだけ一方的にってのは、うん、やっぱり卑怯だよね。
会社の上司には言えないことを、家に帰ってから家族に当り散らすとかね。
しかも、家族の方から自分に何か言うのは許さないなんて、卑怯の極みだよ。
もし、親がそういうことをしてたら、子供はどんな風に感じるかな?
仕事での憂さを家に帰って家族に当り散らすことで晴らすような親だって、そんなに珍しくないよね? そういうのも、<普通の親>の範疇に入っちゃうんじゃない?
だけどさ、そんな<普通の親>が卑怯なことやってて、それで子供に悪影響がないと本気で思うの? 自分よりも立場の弱い相手で憂さ晴らしをするようなことをやってて、子供が真似をしないとでもホントに思うの?
てか、ネットで匿名を盾に一方的に他人を罵って憂さ晴らししてるようなのは、いつ、誰に、そんなやり方を教わったんだろうね?
『自分だけが一方的に相手を罵って憂さを晴らす』
なんて行為をさ。
しかも、
『言いたいことも言えない世の中とかおかしい!』
なんて詭弁を弄して自分を正当化するなんてのまでセットにしてさ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】私は悪い父と母の、娘だった。かつてのお人形は救われたのでしょうか?
BBやっこ
大衆娯楽
以前とガラっと変わった生活。
わたしは、パパとママの隠していたお人形を見た。
店の倉庫、奥の部屋。代わって祭事に出席してあげると、わたしは健康で過ごせるんだって。
お人形を投げて、倒すのもワザワイを払うためでパパとママがやってた。
秘密にしないといけないお人形。悪いものを代わってもらえて、わたしたちは幸せになる。
…そう教わったとおりではなかったと分かったのは成長してからだった。※序盤、むなくそ悪い展開注意
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる