36 / 1,109
学んじゃったんだろうな
しおりを挟む
あ、そうそう、
『親からは怒鳴られたり殴られたりしたことないのに、他人に対して威圧的だったり暴力的だったり』
っていう事例について、
『子供に対してもそうだし、他人に対しても怒鳴ったり威圧したり殴ったりなんてしない親だったのに』
みたいなのも中にはあると思う。私の高校の時の同級生にもいたな。その子の場合は、母親が父親を怒鳴ったり殴ったりして虐げてたケースか。
その母親は、子供に対してはメチャクチャ甘くて、怒鳴ったり殴ったりっていうのは一切なかったらしい。父親はすごく気が弱い人で、こちらも子供に対してさえおどおどしてたって。
だけどこの事例は、ものすごく分かりやすいよね。母親が父親を怒鳴って殴って言いなりにさせたらしいから、それを見て、子供は、
『こうやって言うことを聞かせるんだ』
ってのを学んじゃったんだろうな。
で、また別の事例だと、今度は両親揃って気が小さくて、いっつも他人の顔色を窺っておどおどしてたタイプだったみたい。
この場合は、<親>というよりは周囲の大人かな。親戚とか、父親の上司とかが威圧的なパワハラタイプで、父親が受話器を持ってペコペコしてる時に、上司の怒鳴り声が聞こえてきたって話してた。
その子は、
「ペコペコしちゃって、マジ、ダサい!! あんな男と結婚するとか有り得ない!!」
みたいに言ってたから、これもまあ、
『こうやって言うことを聞かせるんだ』
ってのを学んじゃった感じだと今なら思う。母親も、親戚からあれこれ威圧的に捻じ込まれてはオタオタしてたそうだし、しかもそれでいて自分の子供がいるところで、
「いつか殺してやる……!」
って恨み言も口にしてたらしい。
ただ、この事例についてその子の<親>は基本的に被害者の立場だから、さすがに責めるのは酷だとは思うかな。周囲の人間に恵まれてなかったというのもあるだろうし。
とは言えこれも、
『親の姿を見て学び取っちゃった』
のは間違いなさそうだなあとは思う。
かなり不運な事例だけど。
でもなあ、子供の前で、
『いつか殺してやる……!』
はマズいよなあ……
そんな感じで暴力とかで事態を解決することを親が是認しちゃってるんだもん。
その点、私は、親には恵まれなかったけど、人間関係にはすごく恵まれた。そのおかげで救われてるっていうのは間違いなくある。
だから私は、自分が立派な人間だとも思わないし、完璧な親だとも思わない。ただ単に『運が良かっただけ』という面も確かにある。
でも同時に、親の失敗から学んでそれを活かそうとは心掛けてきたっていうのも事実だし、それについては誇りも持ってるけどね。
『親からは怒鳴られたり殴られたりしたことないのに、他人に対して威圧的だったり暴力的だったり』
っていう事例について、
『子供に対してもそうだし、他人に対しても怒鳴ったり威圧したり殴ったりなんてしない親だったのに』
みたいなのも中にはあると思う。私の高校の時の同級生にもいたな。その子の場合は、母親が父親を怒鳴ったり殴ったりして虐げてたケースか。
その母親は、子供に対してはメチャクチャ甘くて、怒鳴ったり殴ったりっていうのは一切なかったらしい。父親はすごく気が弱い人で、こちらも子供に対してさえおどおどしてたって。
だけどこの事例は、ものすごく分かりやすいよね。母親が父親を怒鳴って殴って言いなりにさせたらしいから、それを見て、子供は、
『こうやって言うことを聞かせるんだ』
ってのを学んじゃったんだろうな。
で、また別の事例だと、今度は両親揃って気が小さくて、いっつも他人の顔色を窺っておどおどしてたタイプだったみたい。
この場合は、<親>というよりは周囲の大人かな。親戚とか、父親の上司とかが威圧的なパワハラタイプで、父親が受話器を持ってペコペコしてる時に、上司の怒鳴り声が聞こえてきたって話してた。
その子は、
「ペコペコしちゃって、マジ、ダサい!! あんな男と結婚するとか有り得ない!!」
みたいに言ってたから、これもまあ、
『こうやって言うことを聞かせるんだ』
ってのを学んじゃった感じだと今なら思う。母親も、親戚からあれこれ威圧的に捻じ込まれてはオタオタしてたそうだし、しかもそれでいて自分の子供がいるところで、
「いつか殺してやる……!」
って恨み言も口にしてたらしい。
ただ、この事例についてその子の<親>は基本的に被害者の立場だから、さすがに責めるのは酷だとは思うかな。周囲の人間に恵まれてなかったというのもあるだろうし。
とは言えこれも、
『親の姿を見て学び取っちゃった』
のは間違いなさそうだなあとは思う。
かなり不運な事例だけど。
でもなあ、子供の前で、
『いつか殺してやる……!』
はマズいよなあ……
そんな感じで暴力とかで事態を解決することを親が是認しちゃってるんだもん。
その点、私は、親には恵まれなかったけど、人間関係にはすごく恵まれた。そのおかげで救われてるっていうのは間違いなくある。
だから私は、自分が立派な人間だとも思わないし、完璧な親だとも思わない。ただ単に『運が良かっただけ』という面も確かにある。
でも同時に、親の失敗から学んでそれを活かそうとは心掛けてきたっていうのも事実だし、それについては誇りも持ってるけどね。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】私は悪い父と母の、娘だった。かつてのお人形は救われたのでしょうか?
BBやっこ
大衆娯楽
以前とガラっと変わった生活。
わたしは、パパとママの隠していたお人形を見た。
店の倉庫、奥の部屋。代わって祭事に出席してあげると、わたしは健康で過ごせるんだって。
お人形を投げて、倒すのもワザワイを払うためでパパとママがやってた。
秘密にしないといけないお人形。悪いものを代わってもらえて、わたしたちは幸せになる。
…そう教わったとおりではなかったと分かったのは成長してからだった。※序盤、むなくそ悪い展開注意
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる