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おっぱいキャラの次はロリなんて当たり前すぎるけどやる!
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メロエリータは、ロリである。
と言っても、もう十七歳でこの世界じゃ立派な大人扱いだけどさ。でも、小っちゃいんだよね。最初に会った時なんて、十歳くらいかと思ったもん。
亜麻色のふんわりとした髪に童顔、身長的には十二歳くらいかなって感じもありつつツルペタロリータな体型。一部の<大きいお友達>にはさぞかしモテるでしょうけど、こっちの世界じゃ、彼女みたいなタイプは全然男性に相手にされてなかった。どうしても、アウラクレアのようないかにも『赤ちゃんたくさん産んでくれてミルクもたっぷり出そう』なタイプの方が圧倒的にモテるから。
まあ、社会的な背景もあるのかもだけどさ。乳幼児の致死率はどうしても高いそうだし。
ちなみに、ここでは男女共に十六歳で大人の仲間入りなんだって。今の日本みたいに社会そのものが複雑じゃないから覚えなきゃいけないことも少ないし、そもそも平均寿命が短いんだろうな。印象だけで言えば、せいぜい四十代半ばって感じかも知れない。七十を超えれば近所の人が集まってお祝いするレベル。基本的に人生が三十年くらい短いのかな。
だから、あと一年で四捨五入したら三十ってことになるような私は完全に<行かず後家>で、アウラクレアやメロエリータでさえ『まだ結婚しないの?攻め』を受けるくらいなんだよね。
でも私達は今の仕事が楽しくなってきちゃってるし。
ちなみにメロエリータは、この国の貴族の末娘で、我が社の役員兼出資者兼貴族や王族とのパイプ役になってくれてる。兄姉が家のことはちゃんとしてくれてることと、どうしても幼すぎるその姿を不憫に思った両親は彼女を自由奔放に育てたらしい。
「私の名はメロエリータ。お前が噂の異邦人か! へー、面白い顔をしてるな!」
それが彼女と初めて会った時の第一声だった。いかにも東洋人的な扁平顔の私は彼女から見れば面白いらしい。
『誰が<面白い顔>じゃ! このクソガキが!』
とは思ったけど、その時点で明らかに上等そうなドレス姿だった彼女の前ではそれは口にはできなかった。間違いなく貴族の子女だと思ったし。
ここでも、身分制度はそれなりにシビアで、平民では貴族とうかうか話もできなかった。それでなにか不評を買いでもしたらどんな言いがかりをつけて逮捕とかされるか分からない状態だった。
その辺りのことをネローシェシカから教わってた私は、顔をひきつらせながらも
「ご機嫌麗しゅう、レディ・メロエリータ」
と応えたけどね。
でも彼女はすごく快活で口が上手く、そして身分の違いを気にしないタイプだった。知り合って一週間もしないうちに、メイドが着るようなエプロンドレスを着て、ネローシェシカの家に入り浸った。私のことが、と言うか、私がやってる研究が気になったみたいだった。
「お前の研究はきっとこの国の役に立つ! 私は天啓を受けた! 私がお前のパトロンになってやる!!」
だって。
と言っても、もう十七歳でこの世界じゃ立派な大人扱いだけどさ。でも、小っちゃいんだよね。最初に会った時なんて、十歳くらいかと思ったもん。
亜麻色のふんわりとした髪に童顔、身長的には十二歳くらいかなって感じもありつつツルペタロリータな体型。一部の<大きいお友達>にはさぞかしモテるでしょうけど、こっちの世界じゃ、彼女みたいなタイプは全然男性に相手にされてなかった。どうしても、アウラクレアのようないかにも『赤ちゃんたくさん産んでくれてミルクもたっぷり出そう』なタイプの方が圧倒的にモテるから。
まあ、社会的な背景もあるのかもだけどさ。乳幼児の致死率はどうしても高いそうだし。
ちなみに、ここでは男女共に十六歳で大人の仲間入りなんだって。今の日本みたいに社会そのものが複雑じゃないから覚えなきゃいけないことも少ないし、そもそも平均寿命が短いんだろうな。印象だけで言えば、せいぜい四十代半ばって感じかも知れない。七十を超えれば近所の人が集まってお祝いするレベル。基本的に人生が三十年くらい短いのかな。
だから、あと一年で四捨五入したら三十ってことになるような私は完全に<行かず後家>で、アウラクレアやメロエリータでさえ『まだ結婚しないの?攻め』を受けるくらいなんだよね。
でも私達は今の仕事が楽しくなってきちゃってるし。
ちなみにメロエリータは、この国の貴族の末娘で、我が社の役員兼出資者兼貴族や王族とのパイプ役になってくれてる。兄姉が家のことはちゃんとしてくれてることと、どうしても幼すぎるその姿を不憫に思った両親は彼女を自由奔放に育てたらしい。
「私の名はメロエリータ。お前が噂の異邦人か! へー、面白い顔をしてるな!」
それが彼女と初めて会った時の第一声だった。いかにも東洋人的な扁平顔の私は彼女から見れば面白いらしい。
『誰が<面白い顔>じゃ! このクソガキが!』
とは思ったけど、その時点で明らかに上等そうなドレス姿だった彼女の前ではそれは口にはできなかった。間違いなく貴族の子女だと思ったし。
ここでも、身分制度はそれなりにシビアで、平民では貴族とうかうか話もできなかった。それでなにか不評を買いでもしたらどんな言いがかりをつけて逮捕とかされるか分からない状態だった。
その辺りのことをネローシェシカから教わってた私は、顔をひきつらせながらも
「ご機嫌麗しゅう、レディ・メロエリータ」
と応えたけどね。
でも彼女はすごく快活で口が上手く、そして身分の違いを気にしないタイプだった。知り合って一週間もしないうちに、メイドが着るようなエプロンドレスを着て、ネローシェシカの家に入り浸った。私のことが、と言うか、私がやってる研究が気になったみたいだった。
「お前の研究はきっとこの国の役に立つ! 私は天啓を受けた! 私がお前のパトロンになってやる!!」
だって。
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