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休んでリフレッシュして次の仕事を頑張れるようにするのも

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翌日は休みだったから、取り敢えず休む。

急いで処分場での堆肥作りを始めたいのはやまやまだけど、せっかく会社作ってまで人手を増やして休むようにしたんだから、ここは敢えて我慢して休む。

本当は、休んでリフレッシュして次の仕事を頑張れるようにするのもある意味じゃ仕事なんだと思う。

日本じゃ、たとえインフルエンザに罹ってても仕事に出てくるのが美徳みたいな風潮もあったけど、そんなことしてるからインフルエンザの感染が広まるんじゃないの?

大学に通ってた時も、マスクしてるとはいってもやったらゲホゲホ咳してるサラリーマン風の人が満員電車に乗っててものすごく嫌な気分になったこともあったな。

幸い、その時はうつったりとかはなかったものの、あれって一種のバイオテロだよね。

人間なんだから体調崩したりっていうのもあるってあらかじめ考慮するのもリスク管理だと思うんだけどなあ。

なんて、私が考えても詮無い話をぼんやりと頭によぎらせながら、私はベッドから体を起こした。

アルカセリスはベッドにはいなかった。部屋を出ると、厨房の方で気配がする。アルカセリスが朝食の用意をしてくれてるんだろうな。彼女も疲れてるはずだからもっとしっかり体を休めてほしいんだけどな。

「おはよう」

厨房を覗き込むと、案の定、アルカセリスが朝食の用意をしてくれてた。今朝もサイニだ。

ここのところずっとサイニと白いご飯という組み合わせだけど、手軽にバランスよく食べられるから、正直、何も困らない。味も、<具沢山の雑煮>だしね。

ただ、ご飯も一緒に食べるからお餅は少なめになってる。食感のアクセント程度だな。

普通はサイニだけで食べるから、一つ一つは小さいとは言えお餅はそれなりに入れるんだけどさ。

お餅をしっかり食べたい人には物足りないかもだけど、慣れてくるとこれはこれで悪くないよね。お餅が小さいのだって、日常的に食べるもので喉に詰まったらマズいっていう配慮からのものみたいだし。

しっかり食べたい時にはお餅を大きくして具を少し減らして<雑煮>にすればいいんだから。

「いただきます」

二人して手を合わせ、食べる。

あ~、ホッとする。いいなあ……

だけど、私はこうしてアルカセリスと二人であたたかい朝食だけど、ベントは今、一人なのか。

まあ、彼のことだから心配してないけどさ。一人でもきっちりやってると思う。

でも……

『もしかしたら女連れ込んでたりしてね……』

なんてふと考えてしまうと、チクンと胸が痛んだ。

おかしいな……私、そういうのは気にしないはずなんだけど……

私の我儘でこうやって<単身赴任>(正確には単身じゃないけど)してるんだから、その間に彼が何してたって仕方ないじゃん。

って思うのに、なんだか気持ちがちょっとだけざわざわする。

『ああ……私、彼のこと本気で好きなんだな……』

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