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それに対してほんの少しでも貢献できたのなら
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この世に、<自分>と<自分以外の誰か>が存在する以上は、そこに何らかの軋轢や衝突が起こるのは避けられないことなんだと思う。
だってそうじゃん。
自分は、自分以外の誰かの都合に百パーセント合わせて生きることはできないでしょ?
だったら、自分以外の誰かも自分の都合に百パーセント合わせることなんてできないのが当然だよね。
そうなるとどうしても<ぶつかり合い>は生じてしまう。
そういう現実を無視して、
『お手々繋いでみんなで仲良くしましょう♡』
なんて、理想論を通り越してただの<妄想>だよ。
『みんな仲良く』なんてできない。できないけど、衝突をある程度抑えるってことはできなくもないのかなって思ってる。
お互いにある程度は<我慢>して折り合いをつけるってこと自体は、少なくない事例で不可能なことじゃないとは思うんだ。
誰もが、痛い思いとか苦しいと思いとか辛い思いとかはなるべくならしたくないじゃん。激しく衝突したら自分も痛い思いとか苦しい思いとか辛い思いとかすることになるんだから、それを避けるっていう<利>を追求することで、お互いに<痛み分け>を目指すっていうのはできるんじゃないかな。
実際、ムッフクボルド共和国の件でも、非戦派と主戦派とは、<痛み分け>って形で折り合いをつけることになったんだよ。
主戦派は『開戦を諦める』という痛みを受け入れたし、非戦派も『今後も一切戦争しない。というのを主戦派に認めさせることを諦める』っていう痛みを受け入れたんだ。
だからあの時に戦争を回避できたのは、実は一時的なことでしかないというのも事実だ。
ムッフクボルド共和国から戦争を仕掛ける危険性は減っても、他の国から攻められればその限りじゃないっていうことでね。
ただ、あの地域では最も<好戦的>だったムッフクボルド共和国が戦争を仕掛けることが減れば、他の国も戦争をする理由は減るから、今までに比べるとマシにはなっていくんじゃないかな。
現にここまで、戦争は起こってない。これまでは数年ごとの恒例行事のように戦争が起こってたそうなのにさ。
聞くところによると、これまで戦争に費やしていた費用とかを国内の産業の育成に回せたことで、急速に発展してる部分もあるらしい。
そしてそれは、作物が安定して供給されるようになったからっていうのもあるって。
そうなんだ。作物が安定して供給されるようになったことで、結果として産業の発展に力を注ぐことができたんだ。
これは、地球でもこれまでにも起こったことだ。私がもし、それに対してほんの少しでも貢献できたのなら、こんな嬉しいことはない。
だってそうじゃん。
自分は、自分以外の誰かの都合に百パーセント合わせて生きることはできないでしょ?
だったら、自分以外の誰かも自分の都合に百パーセント合わせることなんてできないのが当然だよね。
そうなるとどうしても<ぶつかり合い>は生じてしまう。
そういう現実を無視して、
『お手々繋いでみんなで仲良くしましょう♡』
なんて、理想論を通り越してただの<妄想>だよ。
『みんな仲良く』なんてできない。できないけど、衝突をある程度抑えるってことはできなくもないのかなって思ってる。
お互いにある程度は<我慢>して折り合いをつけるってこと自体は、少なくない事例で不可能なことじゃないとは思うんだ。
誰もが、痛い思いとか苦しいと思いとか辛い思いとかはなるべくならしたくないじゃん。激しく衝突したら自分も痛い思いとか苦しい思いとか辛い思いとかすることになるんだから、それを避けるっていう<利>を追求することで、お互いに<痛み分け>を目指すっていうのはできるんじゃないかな。
実際、ムッフクボルド共和国の件でも、非戦派と主戦派とは、<痛み分け>って形で折り合いをつけることになったんだよ。
主戦派は『開戦を諦める』という痛みを受け入れたし、非戦派も『今後も一切戦争しない。というのを主戦派に認めさせることを諦める』っていう痛みを受け入れたんだ。
だからあの時に戦争を回避できたのは、実は一時的なことでしかないというのも事実だ。
ムッフクボルド共和国から戦争を仕掛ける危険性は減っても、他の国から攻められればその限りじゃないっていうことでね。
ただ、あの地域では最も<好戦的>だったムッフクボルド共和国が戦争を仕掛けることが減れば、他の国も戦争をする理由は減るから、今までに比べるとマシにはなっていくんじゃないかな。
現にここまで、戦争は起こってない。これまでは数年ごとの恒例行事のように戦争が起こってたそうなのにさ。
聞くところによると、これまで戦争に費やしていた費用とかを国内の産業の育成に回せたことで、急速に発展してる部分もあるらしい。
そしてそれは、作物が安定して供給されるようになったからっていうのもあるって。
そうなんだ。作物が安定して供給されるようになったことで、結果として産業の発展に力を注ぐことができたんだ。
これは、地球でもこれまでにも起こったことだ。私がもし、それに対してほんの少しでも貢献できたのなら、こんな嬉しいことはない。
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