300 / 535
私の究極の<目的>は、結婚することでも地位や名声を得ることでも富を築くことでもない
しおりを挟む
彼との結婚の話がちっとも盛り上がらなかったって?
それは当然かな。だって私にとっては彼との結婚も、日常の一コマでしかないから。
私は別に、イケメンと結婚することがゴールだとか思ってないから。ただの通過点だよ、それも。
私のゴール?
そうだな。それは、
『いつか私がこの世から去ること』
かな。
私の究極の<目的>は、結婚することでも地位や名声を得ることでも富を築くことでもない。いつかこの世を去る時に、
『やることはやってみせた』
って笑いながら死んでいくことだ。それができたら、たぶん、及第点だと思う。満点は目指したいけど、さすがに何一つ悔やむことのない人生を送れる人なんて、フィクションの中の人を別にしたら、そんなの、ほんの例外的な存在だけじゃないかな。
だから私は、私の日常について述べるだけだ。ドラマティックでカタストロフを感じるようなお話が見たいなら他を当たった方がいいと思う。
いかにも『あるある』な愚痴を延々とこぼしたいとも思わないし。
なんて、今さら言うことでもないか。
それにこの時の私は。すごく上機嫌だったからね。
<仲間>を失って正直凹んでたりしたのがようやく癒えた感じかな。
みんな、元気でやってるんだろうか。
まあ、逞しい連中だし、なんだかんだでよろしくやってるのかな。
ただ、メロエリータのことについては、今も少し引っかかってる。彼女ならもし何かあったとしても連絡くらい寄こしそうだし、連絡できない状態になる前に手を打ってそうな気がするんだ。
だから、何となく、そう、本当に何となくなんだけど、わざと連絡を取らないようにしてるんじゃないかって気もしてる。
それが何故かまではさっぱり分からないけどさ。
彼女は本当にタフな女性だ。年齢や見た目なんかじゃ到底測れない。
そして、いつかまた会えそうな予感もある。何の根拠もないけどね。
でも今はとにかく、みんなに祝福されて、私は満たされてる。すごく満たされてる。
だけどそれに満足はしてられない。これはあくまで通過点。ゴールじゃない。
「さあ! みんなどんどんジャンジャン食べちゃってね! もったいないから!」
私がそう言うまでもなく、誰だか分かんない人まで集まってきちゃってみんな好き勝手に料理を平らげてお酒を飲んで、はしゃいでた。
私はそれを、ベントと一緒に眺めてる。
そして、
「今日のはただの骨休めだよ。明日からまたジャンジャンバリバリ働いてもらうからね。覚悟するように」
って声を掛ける。
それでも彼はむしろ嬉しそうに微笑んで、
「それでこそカリンです。あなたはそれでいい。私が愛しているのはそんなカリンなんです」
だって。
か~っ! やってられません!! ちくしょーめ!
それは当然かな。だって私にとっては彼との結婚も、日常の一コマでしかないから。
私は別に、イケメンと結婚することがゴールだとか思ってないから。ただの通過点だよ、それも。
私のゴール?
そうだな。それは、
『いつか私がこの世から去ること』
かな。
私の究極の<目的>は、結婚することでも地位や名声を得ることでも富を築くことでもない。いつかこの世を去る時に、
『やることはやってみせた』
って笑いながら死んでいくことだ。それができたら、たぶん、及第点だと思う。満点は目指したいけど、さすがに何一つ悔やむことのない人生を送れる人なんて、フィクションの中の人を別にしたら、そんなの、ほんの例外的な存在だけじゃないかな。
だから私は、私の日常について述べるだけだ。ドラマティックでカタストロフを感じるようなお話が見たいなら他を当たった方がいいと思う。
いかにも『あるある』な愚痴を延々とこぼしたいとも思わないし。
なんて、今さら言うことでもないか。
それにこの時の私は。すごく上機嫌だったからね。
<仲間>を失って正直凹んでたりしたのがようやく癒えた感じかな。
みんな、元気でやってるんだろうか。
まあ、逞しい連中だし、なんだかんだでよろしくやってるのかな。
ただ、メロエリータのことについては、今も少し引っかかってる。彼女ならもし何かあったとしても連絡くらい寄こしそうだし、連絡できない状態になる前に手を打ってそうな気がするんだ。
だから、何となく、そう、本当に何となくなんだけど、わざと連絡を取らないようにしてるんじゃないかって気もしてる。
それが何故かまではさっぱり分からないけどさ。
彼女は本当にタフな女性だ。年齢や見た目なんかじゃ到底測れない。
そして、いつかまた会えそうな予感もある。何の根拠もないけどね。
でも今はとにかく、みんなに祝福されて、私は満たされてる。すごく満たされてる。
だけどそれに満足はしてられない。これはあくまで通過点。ゴールじゃない。
「さあ! みんなどんどんジャンジャン食べちゃってね! もったいないから!」
私がそう言うまでもなく、誰だか分かんない人まで集まってきちゃってみんな好き勝手に料理を平らげてお酒を飲んで、はしゃいでた。
私はそれを、ベントと一緒に眺めてる。
そして、
「今日のはただの骨休めだよ。明日からまたジャンジャンバリバリ働いてもらうからね。覚悟するように」
って声を掛ける。
それでも彼はむしろ嬉しそうに微笑んで、
「それでこそカリンです。あなたはそれでいい。私が愛しているのはそんなカリンなんです」
だって。
か~っ! やってられません!! ちくしょーめ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
72
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる