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遠回りに見えても実際には手っ取り早いっていうのがあると思う
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情報伝達の速度がもはや異次元のレベルにまで発達して、啓蒙活動とかが容易になった現代日本でさえ、ごみの分別を浸透させるのに苦労しているというのに、一度に多くの人間に情報を伝えることが難しいこの世界でそれをしようなんて、それこそ気が遠くなる。
だから私は、それを選ぼうとは思わない。確実にできる方法をまず選びたい。そうして、まず処分場の<臭い>を和らげ、その臭いがなくなったことに気付いた人達が、
『ぼっとん便所の臭いも何とかならないだろうか』
って思うようになるのを待ちたいんだ。上から押し付けられる形じゃなくて自らが要望するようになってから、
『こういう方法もありますよ』
と提案すれば受け入れやすいんじゃないかな。
間違いなく時間はかかるやり方だけど、それでも上から押し付けて反発を招いて、従わない者には厳しい罰を課してっていうやり方よりは少なくとも軋轢は減ると思うんだ。
これは別に綺麗事じゃない。むしろ<打算>だよ。最も効率的で厄介事が少なく済むだろうっていう合理的な判断だ。
綺麗事として提示すると何故か反発する人間がいるからね。
実は私もそういう人間の一人だったりする。
『人一人の命は地球より重い』
とか、
『愛は世界を救う』
とか、
『リサイクルで地球環境を守ろう』
とか標語的に言われても、それを鼻で笑ってるタイプだった。
自分がそうなのに、他人にはその綺麗事を受け入れろなんて、とても言えないよ。
だから、
『そうした方が結局は自分にとっても得』
という、打算的で俗物的な理屈の方が実は受け入れやすいっていうのも分かってきた。実際、私は自分をそういう形で納得させてる。
綺麗事は確かに耳に心地好い時もあるけど、所詮は妄想の類なんだよ。人間も動物の一種である以上は、自分にとって明確な<利>があることじゃないとなかなか真剣にはなれないのも現実なんだろうね。
そういう意味でも、
『この臭いをなんとかしたい』
みたいに考えるようになってくれるのを待つ方が、遠回りに見えても実際には手っ取り早いっていうのがあると思う。そうなったところに、
『こういうやり方もありますよ』
と提案する形なのが反発も招きにくいんじゃないかな。
もちろんそのやり方は時間もかかるしまどろっこしく見えるのも事実だと思う。私自身もそう思う。
でもさ、結果が出ないと意味ないんだよね。
現代日本でも、
『今の贅沢な暮らしを続けてたら地球がもたない』
なんて言われたってそれを深刻に受け止めようと思う人なんて、百人中数人レベルの絵空事でしかなかったはずだから。
だから私は、それを選ぼうとは思わない。確実にできる方法をまず選びたい。そうして、まず処分場の<臭い>を和らげ、その臭いがなくなったことに気付いた人達が、
『ぼっとん便所の臭いも何とかならないだろうか』
って思うようになるのを待ちたいんだ。上から押し付けられる形じゃなくて自らが要望するようになってから、
『こういう方法もありますよ』
と提案すれば受け入れやすいんじゃないかな。
間違いなく時間はかかるやり方だけど、それでも上から押し付けて反発を招いて、従わない者には厳しい罰を課してっていうやり方よりは少なくとも軋轢は減ると思うんだ。
これは別に綺麗事じゃない。むしろ<打算>だよ。最も効率的で厄介事が少なく済むだろうっていう合理的な判断だ。
綺麗事として提示すると何故か反発する人間がいるからね。
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自分がそうなのに、他人にはその綺麗事を受け入れろなんて、とても言えないよ。
だから、
『そうした方が結局は自分にとっても得』
という、打算的で俗物的な理屈の方が実は受け入れやすいっていうのも分かってきた。実際、私は自分をそういう形で納得させてる。
綺麗事は確かに耳に心地好い時もあるけど、所詮は妄想の類なんだよ。人間も動物の一種である以上は、自分にとって明確な<利>があることじゃないとなかなか真剣にはなれないのも現実なんだろうね。
そういう意味でも、
『この臭いをなんとかしたい』
みたいに考えるようになってくれるのを待つ方が、遠回りに見えても実際には手っ取り早いっていうのがあると思う。そうなったところに、
『こういうやり方もありますよ』
と提案する形なのが反発も招きにくいんじゃないかな。
もちろんそのやり方は時間もかかるしまどろっこしく見えるのも事実だと思う。私自身もそう思う。
でもさ、結果が出ないと意味ないんだよね。
現代日本でも、
『今の贅沢な暮らしを続けてたら地球がもたない』
なんて言われたってそれを深刻に受け止めようと思う人なんて、百人中数人レベルの絵空事でしかなかったはずだから。
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