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自衛の為にあらかじめ用意しておけるのなら結構役に立つ
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魔法は決して万能じゃないけど、でも使い方によっては強力な武器にもなる。だから戦争とかに駆り出されることもあるんだ。まず一番応用範囲が広いのが<呪詛>系。微生物に働きかける訳だから、対象に<呪い>という形で病を引き起こさせるもの。
ただしこれは、散々、対処方法も研究されて、<呪詛返し>も簡単に行えることから今では廃れてしまったそうだ。
私もそれは早いうちにネローシェシカから教わって(対処法を学ぶ為に)、さらに魔法の発動のメカニズムを理解したことでまったく怖くなくなった。あくまでウイルスや細菌による感染症の類だから、原因さえ突き止めればそんなに脅威じゃない。
次に、急激な反応を起こさせることによって生じさせる<燃焼>系。薬品を生成する微生物を組み合わせて火を生じさせ、さらに酸素を発生させる微生物とを組み合わせることによって激しい燃焼を起こさせ、場合によっては<爆発>も引き起こすもの。現在、<攻撃魔法>と言えば基本的にはこれを指す。
魔法は、爆発燃焼に至るまでのプロセスを生じさせるだけで、実際の爆発燃焼は単純な物理現象だし反応が急激だからプロセスが完了しちゃうと止めるのは実質不可能に近い。
後は、体内の微生物を活性化させることで行う<肉体強化>系もある。ただしこれも、あくまで筋力とかスタミナを一時的に高めるだけで、しかも効果が切れると反動(とんでもない筋肉痛とか)があるから使いどころは難しい。
他にも、帯電性質を持つ微生物がいて、それを使った<電撃>系なんてのもあるんだけど、せいぜいスタンガン程度ならまだしも、感電死させるほどの威力となれば発動までにかなり時間がかかるから、使い勝手はよくない。非常に長い<タメ>が必要な魔法って感じかな。
これまでは、『なぜそうなるのか』っていう原理は分かってなくて経験則的に伝承されてるだけだったけど、魔法の仕組みが解明されればもっといろんなことができるかもしれない。
ちなみに私は、電撃系の魔法が割と得意だったりする。これは、帯電性質を持つ微生物との相性がいいからのようだ。だから念の為に、それを体にまとわりつかせてる。私に触ろうとすればそれが自動的に発動して、ちょっと強力なスタンガン程度の電気ショックは受けることになるんだ。
急に襲われると間に合わないけど、自衛の為にあらかじめ用意しておけるのなら結構役に立つ。
もっとも、誰が触っても発動しちゃうから、自分の仲間が傍にいる時には使えないけどね。
実はそれでバンクレンチがひどい目に遭ったことがあるんだ。いや~、あれは申し訳なかったな。
ただしこれは、散々、対処方法も研究されて、<呪詛返し>も簡単に行えることから今では廃れてしまったそうだ。
私もそれは早いうちにネローシェシカから教わって(対処法を学ぶ為に)、さらに魔法の発動のメカニズムを理解したことでまったく怖くなくなった。あくまでウイルスや細菌による感染症の類だから、原因さえ突き止めればそんなに脅威じゃない。
次に、急激な反応を起こさせることによって生じさせる<燃焼>系。薬品を生成する微生物を組み合わせて火を生じさせ、さらに酸素を発生させる微生物とを組み合わせることによって激しい燃焼を起こさせ、場合によっては<爆発>も引き起こすもの。現在、<攻撃魔法>と言えば基本的にはこれを指す。
魔法は、爆発燃焼に至るまでのプロセスを生じさせるだけで、実際の爆発燃焼は単純な物理現象だし反応が急激だからプロセスが完了しちゃうと止めるのは実質不可能に近い。
後は、体内の微生物を活性化させることで行う<肉体強化>系もある。ただしこれも、あくまで筋力とかスタミナを一時的に高めるだけで、しかも効果が切れると反動(とんでもない筋肉痛とか)があるから使いどころは難しい。
他にも、帯電性質を持つ微生物がいて、それを使った<電撃>系なんてのもあるんだけど、せいぜいスタンガン程度ならまだしも、感電死させるほどの威力となれば発動までにかなり時間がかかるから、使い勝手はよくない。非常に長い<タメ>が必要な魔法って感じかな。
これまでは、『なぜそうなるのか』っていう原理は分かってなくて経験則的に伝承されてるだけだったけど、魔法の仕組みが解明されればもっといろんなことができるかもしれない。
ちなみに私は、電撃系の魔法が割と得意だったりする。これは、帯電性質を持つ微生物との相性がいいからのようだ。だから念の為に、それを体にまとわりつかせてる。私に触ろうとすればそれが自動的に発動して、ちょっと強力なスタンガン程度の電気ショックは受けることになるんだ。
急に襲われると間に合わないけど、自衛の為にあらかじめ用意しておけるのなら結構役に立つ。
もっとも、誰が触っても発動しちゃうから、自分の仲間が傍にいる時には使えないけどね。
実はそれでバンクレンチがひどい目に遭ったことがあるんだ。いや~、あれは申し訳なかったな。
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