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ある意味では危機感を抱いているという面もあるんだ
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ブラドフォンセス王国は、ファルトバウゼン王国に比べると新しい国だけど、その成り立ちは、ファルトバウゼン王国と、ルードカンゼス公国という国の間にあったイフスレンクス王国が領土拡大を狙ってルードカンゼス公国を侵略した際に、ファルトバウゼン王国がルードカンゼス公国支援を表明、それによってイフスレンクス王国は両面作戦を強いられることになって結果敗北、この戦争で大きな功績を重ねたファルトバウゼン王国の貴族とルードカンゼス公国の貴族とで婚姻関係が結ばれ、その貴族が新しい国王として元イフスレンクス王国を再建したのが、ブラドフォンセス王国ということだった。
だから元々、ファルトバウゼン王国とは基本的に良好な関係にあり、一時的に諍いがあったりした時期もあったものの今ではまた良好な同盟関係にあるという国だった。
そういう意味では、ブラドフォンセス国王陛下に謁見すること自体に不安はなかった。
メロエリータも、
「現国王のリグルベンド・エル・カ・ブラドフォンセス陛下は度量の大きな方で、ファルトバウゼン王国でのカリン商会の成功についても大変関心を持っておられるそうだ。だから存分に売り込んでくるといい」
とのことだった。
あと、それとは別に、
「今朝の集会での弁舌はなかなかだったぞ。あの調子でこれからも頼む」
と褒めてくれた。正直ドキドキものだったから、メロエリータにそう言ってもらえてホッとしたよ。
日が暮れて一日目の宿を予定していた町に着いた時、私はやっぱりまず、ウンチの臭いとかしないかっていうのが気になっていた。この世界に来てからもう何だかんだで四年だから概ね慣れてはきたけど、どうしても気になっちゃうんだよなあ。
でも、幸い、そこもクレガマトレンとかと似た雰囲気の町で、生活水準や社会構造も近いらしく、同じようにウンチはカッサカサのパサパサにしてから捨てるという仕組みが定着しているようだった。これなら私達の方式がすぐに応用できると思えた。
まあ、この国の成り立ちそのものがファルトバウゼン王国にも起源がある訳だから、当然と言えば当然かもしれない。ただ、戦争に勝ったことによって出来上がった国だからか、兵士をやたら見かけるのはファルトバウゼン王国とは違うかなっていう印象もある。
メロエリータが言ってた。
「ブラドフォンセス王国は軍事国家という一面もあって、近隣諸国の支援要請などに応じて兵を出すことも多いんだ。そういう意味では兵站をより重視している国でもある。だから本音では我がファルトバウゼン王国が作物の収穫量を爆発的に増やしたことに、ある意味では危機感を抱いているという面もあるんだ」
…え? それってどういう……?
だから元々、ファルトバウゼン王国とは基本的に良好な関係にあり、一時的に諍いがあったりした時期もあったものの今ではまた良好な同盟関係にあるという国だった。
そういう意味では、ブラドフォンセス国王陛下に謁見すること自体に不安はなかった。
メロエリータも、
「現国王のリグルベンド・エル・カ・ブラドフォンセス陛下は度量の大きな方で、ファルトバウゼン王国でのカリン商会の成功についても大変関心を持っておられるそうだ。だから存分に売り込んでくるといい」
とのことだった。
あと、それとは別に、
「今朝の集会での弁舌はなかなかだったぞ。あの調子でこれからも頼む」
と褒めてくれた。正直ドキドキものだったから、メロエリータにそう言ってもらえてホッとしたよ。
日が暮れて一日目の宿を予定していた町に着いた時、私はやっぱりまず、ウンチの臭いとかしないかっていうのが気になっていた。この世界に来てからもう何だかんだで四年だから概ね慣れてはきたけど、どうしても気になっちゃうんだよなあ。
でも、幸い、そこもクレガマトレンとかと似た雰囲気の町で、生活水準や社会構造も近いらしく、同じようにウンチはカッサカサのパサパサにしてから捨てるという仕組みが定着しているようだった。これなら私達の方式がすぐに応用できると思えた。
まあ、この国の成り立ちそのものがファルトバウゼン王国にも起源がある訳だから、当然と言えば当然かもしれない。ただ、戦争に勝ったことによって出来上がった国だからか、兵士をやたら見かけるのはファルトバウゼン王国とは違うかなっていう印象もある。
メロエリータが言ってた。
「ブラドフォンセス王国は軍事国家という一面もあって、近隣諸国の支援要請などに応じて兵を出すことも多いんだ。そういう意味では兵站をより重視している国でもある。だから本音では我がファルトバウゼン王国が作物の収穫量を爆発的に増やしたことに、ある意味では危機感を抱いているという面もあるんだ」
…え? それってどういう……?
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