ショタパパ ミハエルくん(耳の痛い話バージョン)あるいは、(とっ散らかったバージョン)

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
549 / 571
第三幕

日本だけに限ってさえ、『いい歳してまだアニメとか漫画とか見てんの?』って嘲笑交じりで言ってくるのだっているのが現実なんだよ?

しおりを挟む
『もし私の言った、<フィクションの楽しみ方>を、『ウザい』と感じるなら、それこそがまさに、<アニメや漫画の脚本や演出や技法についてあれこれ語る行為>のウザさだと思う。

その作品を楽しんでる人からすればさ、そんなの、『ウザい』だけなんだよ。<自分好みの脚本や演出や技法>とか押し付けられても、鬱陶しいだけなんだよね。

何度も言うけどさ、<面白さ>っていうのは、あくまで、<自分の好み>なんだよ。どんなに大ヒットしてる作品にでもケチつけるのがいるっていうのが何よりの証拠。

そして、『多数派が正しく少数派は異端だ』みたいなことを言うのなら、世界的に見たらアニメとか漫画の人気なんて、サッカーとかのメジャースポーツとは比べ物にならない。

しかも、日本だけに限ってさえ、『いい歳してまだアニメとか漫画とか見てんの?』って嘲笑交じりで言ってくるのだっているのが現実なんだよ? 少数派だからってバカにされることの悔しさは知ってるはずじゃん。それなのにどうして、『世間の評価が低い』=『面白いと思ってる奴なんて異端』みたいにしてバカにするんだろろうね。

先に自分が誰かにバカにされたから? 『まだアニメとか漫画とか見てんのかよwwwww』みたいにバカにされたから?

でもそれって、『他人や世の中の所為にしてる』ってことじゃないかな。

しかも、そんな風にして他人をバカにして傷付けようとしてるのに、身の回りにはそれを諌めてくれる人もいない。

本当にそれでいいのかなあ。

そんなことをしてる人の身の回りにいるのはどんな人? 苦しい時に助けてくれるような人? 

もしそういう人がいないのなら、それは本人が遠ざけてるんだよね。『類は友を呼ぶ』からさ。

他人を平気で傷付けられるような人の周りには、他人を平気で傷付けられる人しか残らないんだよ。今、もし、そうじゃない人がいたとしても、その人もいずれ去っていくんだろうな。

だって、他人を傷付けようとする行いはきっと自分の近くにいる人さえ傷付けてるから。

私の子供達がもし誰かを傷付けてたら、私は辛いよ。

私はあの子達の親だから、何があったって見捨てはしないけど、赤の他人だったらそこまでしなきゃいけない義理もないよね。

誰かが楽しんでるものを貶して傷付けるようなことをしてて、それは本当に自分ためになるの?

なんて、そんな風に言ってくれる人もいないってことかな? 悲しいね。それは悲しいよ。

悠里ユーリ安和アンナ椿つばきがそんなだったら、私は悲しい。私はいつまでだって、みんなが誰かを傷付けようとしてたらそれが何をもたらすのかを教えたいよ。

そんなことをして憂さを晴らさなきゃいけないような状態で放っておかないよ。

私のキャラクター達もね、多くはそういう人達なんだよ。

自分の大切な人が自分の思い通りにならないからって簡単に見捨てたりはしないんだよね』



そうだね。僕が知る限りでも、アニメや漫画は世界的にはまだまだエンターテイメントの主流じゃない印象なんだ。にも拘らず『多数派主流派こそが正しい』という考え方を取るのなら、それは自分達の首を絞める行為以外の何物でもないだろうね。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

後宮の裏絵師〜しんねりの美術師〜

逢汲彼方
キャラ文芸
【女絵師×理系官吏が、後宮に隠された謎を解く!】  姫棋(キキ)は、小さな頃から絵師になることを夢みてきた。彼女は絵さえ描けるなら、たとえ後宮だろうと地獄だろうとどこへだって行くし、友人も恋人もいらないと、ずっとそう思って生きてきた。  だが人生とは、まったくもって何が起こるか分からないものである。  夏后国の後宮へ来たことで、姫棋の運命は百八十度変わってしまったのだった。

羅刹の花嫁 〜帝都、鬼神討伐異聞〜

長月京子
キャラ文芸
自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。 幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。 時は明治。 異形が跋扈する帝都。 洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。 侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。 「私の花嫁は彼女だ」と。 幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。 その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。 文明開化により、華やかに変化した帝都。 頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には? 人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。 (※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております) 第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。 ありがとうございました!

【完結】会いたいあなたはどこにもいない

野村にれ
恋愛
私の家族は反乱で殺され、私も処刑された。 そして私は家族の罪を暴いた貴族の娘として再び生まれた。 これは足りない罪を償えという意味なのか。 私の会いたいあなたはもうどこにもいないのに。 それでも償いのために生きている。

花束を咲良先生に(保育士)

未来教育花恋堂
キャラ文芸
キャラ文芸に書き換えました。

軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~

takahiro
キャラ文芸
 『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。  しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。  登場する艦艇はなんと75隻!(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。  ――――――――――  ●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。  ●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。もちろんがっつり性描写はないですが、GL要素大いにありです。  ●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。また、船魄紹介だけを別にまとめてありますので、見返したい時はご利用ください(https://www.alphapolis.co.jp/novel/176458335/696934273)。  ●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。  ●お気に入りや感想などよろしくお願いします。毎日一話投稿します。

処理中です...