533 / 571
第三幕
一時間ごとに『おっぱい~!』『おしっこ出た~!』『ウンチ出た~!』で騒いで寝かせてくれない赤ん坊に<可愛げ>なんてもんがあるとか思ってるなら
しおりを挟む
『もし、悠里や安和や椿が、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』なんてことを言ってたら、これまた一時間はお説教だよ。
<可愛げのある子供>とか、フィクションのご都合主義の塊でできたキャラか!? 寝言は寝て言え!!
って話だよ。
そんなことを本気で言ってる人がいるんなら、それこそフィクションの中でしか幸せを見付けられない人だと思うね。
あと、可愛げのなくなったペットは捨てていいと思ってるタイプか。
一時間ごとに『おっぱい~!』『おしっこ出た~!』『ウンチ出た~!』で騒いで寝かせてくれない赤ん坊に<可愛げ>なんてもんがあるとか思ってるなら、それは自分でやってないからだよね。傍から見てるだけで無責任に『可愛い~♡』とか思ってられるだけだからそんなことが言える。
可愛げの有る無しで子供の価値を語るような親がいるなら、私は人の親として心底情けない。子供をペットと同じようにしか見てないとしか思わない。
はっきり言おう、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』とか言うような子供は、可愛げの欠片もないクソ生意気なクソガキだ!! ってね。
だけどね、もし、悠里や安和や椿がそんな<クソ生意気なクソガキムーブ>してたって、親子の縁は切れないんだよ。
だって、『自分が勝手にこの世に送り出した』っていう事実は消えてなくならないんだから。
ま、私自身は、悠里や安和や椿についてはそんな心配は一ミリもしてないけどさ。
実際、悠里も安和も椿もそんなこと思ってないのが分かるし。
ただ、私の両親が、モロ、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』って考えてる人間だったな。
その両親が何をやったかを見れば、そんな考えがいかにヤバいかよ~く分かるよ。
そして、そんな両親に育てられた兄や私がどういう人間になったか考えりゃね。
幸い私は、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』とか考えるのがいかに道理に合わないか、それがどれほど甘ったれな寝言なのかを知ることができたから両親と同じ失敗をせずに済んだんだよね
なんて、親に対して厳しいことを言うと、二言目には、『親だって人間だから』とか言うのがいるけど、『は? 何言ってんの? それを言うなら子供だって人間ですけど?』としか思わない。『人間だから』で、『可愛いのは可愛げのある子供だけと思ってしまうのは仕方ない』ってのが正当化されるってんなら、なんで子供が甘えるのは許さないの? それが正当化されるなら、『尊敬に値しない親なんて尊敬できなくても仕方ない』ってのも認めなきゃおかしいでしょ』
アオは何度もそうやって<親>に対して厳しいことを口にする。けれどそれは、アオ自身がその<親>だからなんだ。自分自身に対しての言葉なんだ。
それが悠里達にもちゃんと伝わってるのを、僕は確かめているんだ。
<可愛げのある子供>とか、フィクションのご都合主義の塊でできたキャラか!? 寝言は寝て言え!!
って話だよ。
そんなことを本気で言ってる人がいるんなら、それこそフィクションの中でしか幸せを見付けられない人だと思うね。
あと、可愛げのなくなったペットは捨てていいと思ってるタイプか。
一時間ごとに『おっぱい~!』『おしっこ出た~!』『ウンチ出た~!』で騒いで寝かせてくれない赤ん坊に<可愛げ>なんてもんがあるとか思ってるなら、それは自分でやってないからだよね。傍から見てるだけで無責任に『可愛い~♡』とか思ってられるだけだからそんなことが言える。
可愛げの有る無しで子供の価値を語るような親がいるなら、私は人の親として心底情けない。子供をペットと同じようにしか見てないとしか思わない。
はっきり言おう、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』とか言うような子供は、可愛げの欠片もないクソ生意気なクソガキだ!! ってね。
だけどね、もし、悠里や安和や椿がそんな<クソ生意気なクソガキムーブ>してたって、親子の縁は切れないんだよ。
だって、『自分が勝手にこの世に送り出した』っていう事実は消えてなくならないんだから。
ま、私自身は、悠里や安和や椿についてはそんな心配は一ミリもしてないけどさ。
実際、悠里も安和も椿もそんなこと思ってないのが分かるし。
ただ、私の両親が、モロ、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』って考えてる人間だったな。
その両親が何をやったかを見れば、そんな考えがいかにヤバいかよ~く分かるよ。
そして、そんな両親に育てられた兄や私がどういう人間になったか考えりゃね。
幸い私は、『可愛いのは可愛げのある子供だけ』とか考えるのがいかに道理に合わないか、それがどれほど甘ったれな寝言なのかを知ることができたから両親と同じ失敗をせずに済んだんだよね
なんて、親に対して厳しいことを言うと、二言目には、『親だって人間だから』とか言うのがいるけど、『は? 何言ってんの? それを言うなら子供だって人間ですけど?』としか思わない。『人間だから』で、『可愛いのは可愛げのある子供だけと思ってしまうのは仕方ない』ってのが正当化されるってんなら、なんで子供が甘えるのは許さないの? それが正当化されるなら、『尊敬に値しない親なんて尊敬できなくても仕方ない』ってのも認めなきゃおかしいでしょ』
アオは何度もそうやって<親>に対して厳しいことを口にする。けれどそれは、アオ自身がその<親>だからなんだ。自分自身に対しての言葉なんだ。
それが悠里達にもちゃんと伝わってるのを、僕は確かめているんだ。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
海の見える家で……
梨香
キャラ文芸
祖母の突然の死で十五歳まで暮らした港町へ帰った智章は見知らぬ女子高校生と出会う。祖母の死とその女の子は何か関係があるのか? 祖母の死が切っ掛けになり、智章の特殊能力、実父、義理の父、そして奔放な母との関係などが浮き彫りになっていく。
これもなにかの縁ですし 〜あやかし縁結びカフェとほっこり焼き物めぐり
枢 呂紅
キャラ文芸
★第5回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました!応援いただきありがとうございます★
大学一年生の春。夢の一人暮らしを始めた鈴だが、毎日謎の不幸が続いていた。
悪運を祓うべく通称:縁結び神社にお参りした鈴は、そこで不思議なイケメンに衝撃の一言を放たれてしまう。
「だって君。悪い縁(えにし)に取り憑かれているもの」
彼に連れて行かれたのは、妖怪だけが集うノスタルジックなカフェ、縁結びカフェ。
そこで鈴は、妖狐と陰陽師を先祖に持つという不思議なイケメン店長・狐月により、自分と縁を結んだ『貧乏神』と対峙するけども……?
人とあやかしの世が別れた時代に、ひとと妖怪、そして店主の趣味のほっこり焼き物が交錯する。
これは、偶然に出会い結ばれたひととあやかしを繋ぐ、優しくあたたかな『縁結び』の物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる