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第三幕

イライラさせられるの分かっててわざわざ関わってるの。んでもって、『こんな嫌な目に遭った!』『こんなとんでもないクズがいる!』みたいにネットに

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『バカにするために、難癖を付けるために、ストレスを感じながら見たくもないものを見るのっているよね。

自分とは合わない、もう見てるだけでイライラする相手にわざわざ絡んでいって、案の定イライラさせられて、それでイジメるとかさ。

母親の立場でも、<ママ友>とかあるじゃん? それで、イライラさせられるの分かっててわざわざ関わってるの。んでもって、『こんな嫌な目に遭った!』『こんなとんでもないクズがいる!』みたいにネットに晒し上げてるのとかあるよね。

私はそういうの嫌だから最初から<ママ友>には関わらないようにしてる。<ラノベ作家>とか、それこそ絶好の攻撃材料じゃん? マウント取りたい人達のさ。

それが分かってるから一切関わらないんだ。

だいたい、<ママ友ネットワークの有用性>とか説いてる人もいるけど、正直、それがなくて困ったことなんてないよ? 学校の情報も、必要なものなら学校がちゃんと発信してるし。

ママ友ネットワークならではの<裏の情報>みたいなのって、結局、ただの噂話や悪口や誹謗中傷ってだけだし。『誰それちゃんのママは、私達のローカルルールに従わないからハブにしなきゃいけない!』みたいなのとか、私には本当にどうでもいいし。

だいたい、その手のローカルルールって、一部の誰かがいい気分になったり楽をしたりしたいがために勝手に作ったものだったりするしね。『それでもルールなんだから守らなきゃいけない!』って言うかもだけど、いや、もしそれが法律とかに抵触してたら、守ること自体が触法行為だったりするんだよ? ダメじゃん。

よくある、『当駐車場内での事故等については一切責任を持ちません』ってローカルルールを掲げてる駐車場とかあったりするけど、あれ、実際には法的に有効じゃないことがほとんどらしいね。その文言を掲げてるからって<管理責任>を免れることはできないってさ。

明らかに管理責任を果たしてないことが原因で起こった事故については、しっかりと責任を問われるそうだし。

そう言えば、学校が作る典型的なローカルルール<校則>も、法に触れるものや憲法に反するものについてはどんどん削除されてるんだってね。

髪型を規定するのはギリお目こぼしもあるみたいだけど、だからって生徒本人の合意なくバリカンで刈ったりするのって、<暴行傷害>になるんだったかな。

そもそも、<校則>とそれを運用してる学校の対応って、おかしなことも多いしさ。

元から髪色が薄くてナチュラルに茶髪な子に『黒く染めてこい!』とか、天然パーマの子に、『ストレートパーマをあててこい!』とか。

髪を染めたりパーマあてたりするの禁止じゃないんかい!? なんてのは、有名な話だよね。

つまり、ローカルルールってのは、それ自体がいい加減で、その運用もデタラメってことが多いって話。

それを振りかざすようなのとまともに関わろうとは思わないんだよね』

なるほど、アオは<ママ友>というものには参加してないけど、困ってるところを見たことがないね。

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