上 下
501 / 571
第三幕

イライラさせられるの分かっててわざわざ関わってるの。んでもって、『こんな嫌な目に遭った!』『こんなとんでもないクズがいる!』みたいにネットに

しおりを挟む
『バカにするために、難癖を付けるために、ストレスを感じながら見たくもないものを見るのっているよね。

自分とは合わない、もう見てるだけでイライラする相手にわざわざ絡んでいって、案の定イライラさせられて、それでイジメるとかさ。

母親の立場でも、<ママ友>とかあるじゃん? それで、イライラさせられるの分かっててわざわざ関わってるの。んでもって、『こんな嫌な目に遭った!』『こんなとんでもないクズがいる!』みたいにネットに晒し上げてるのとかあるよね。

私はそういうの嫌だから最初から<ママ友>には関わらないようにしてる。<ラノベ作家>とか、それこそ絶好の攻撃材料じゃん? マウント取りたい人達のさ。

それが分かってるから一切関わらないんだ。

だいたい、<ママ友ネットワークの有用性>とか説いてる人もいるけど、正直、それがなくて困ったことなんてないよ? 学校の情報も、必要なものなら学校がちゃんと発信してるし。

ママ友ネットワークならではの<裏の情報>みたいなのって、結局、ただの噂話や悪口や誹謗中傷ってだけだし。『誰それちゃんのママは、私達のローカルルールに従わないからハブにしなきゃいけない!』みたいなのとか、私には本当にどうでもいいし。

だいたい、その手のローカルルールって、一部の誰かがいい気分になったり楽をしたりしたいがために勝手に作ったものだったりするしね。『それでもルールなんだから守らなきゃいけない!』って言うかもだけど、いや、もしそれが法律とかに抵触してたら、守ること自体が触法行為だったりするんだよ? ダメじゃん。

よくある、『当駐車場内での事故等については一切責任を持ちません』ってローカルルールを掲げてる駐車場とかあったりするけど、あれ、実際には法的に有効じゃないことがほとんどらしいね。その文言を掲げてるからって<管理責任>を免れることはできないってさ。

明らかに管理責任を果たしてないことが原因で起こった事故については、しっかりと責任を問われるそうだし。

そう言えば、学校が作る典型的なローカルルール<校則>も、法に触れるものや憲法に反するものについてはどんどん削除されてるんだってね。

髪型を規定するのはギリお目こぼしもあるみたいだけど、だからって生徒本人の合意なくバリカンで刈ったりするのって、<暴行傷害>になるんだったかな。

そもそも、<校則>とそれを運用してる学校の対応って、おかしなことも多いしさ。

元から髪色が薄くてナチュラルに茶髪な子に『黒く染めてこい!』とか、天然パーマの子に、『ストレートパーマをあててこい!』とか。

髪を染めたりパーマあてたりするの禁止じゃないんかい!? なんてのは、有名な話だよね。

つまり、ローカルルールってのは、それ自体がいい加減で、その運用もデタラメってことが多いって話。

それを振りかざすようなのとまともに関わろうとは思わないんだよね』

なるほど、アオは<ママ友>というものには参加してないけど、困ってるところを見たことがないね。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

後宮妖獣妃伝~侍女は脱宮を画策する~

森原すみれ@薬膳おおかみ①②③刊行
キャラ文芸
琳国西端に位置する碌山州から、后妃候補とその侍女が後宮に発った。 姉の侍女として名乗りを上げた鈴鈴の狙い。 それはずばり——『姉の蘭蘭を、後宮から密かに救い出すこと』! 姉推しガチ勢の鈴鈴は、日々姉の美しさを愛で、悪意を跳ね除け、計画を遂行すべく奮闘する。 しかし思いがけず皇帝との関わりを持ったばかりか、ある騒動をきっかけに完全に退路を失って……!? 「大丈夫。絶対に私が、娘娘をこの檻の外に出してみせますからね」 「お前のあの舞は美しかった。今も俺の脳裏にちらついて、何やら離れようとせぬ」 姉妹愛に燃える一途な妹侍女の、脱宮奮闘物語! ※ノベマ!、小説家になろう、魔法のiらんどに同作掲載しています

理容師・田中の事件記録【シリーズ】

S.H.L
キャラ文芸
床屋の店主である田中が逮捕される物語

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

和菓子屋たぬきつね

ゆきかさね
キャラ文芸
1期 少女と白狐の悪魔が和菓子屋で働く話です。 2018年4月に完結しました。 2期 死んだ女と禿鷲の悪魔の話です。 2018年10月に完結しました。 3期 妻を亡くした男性と二匹の猫の話です。 2022年6月に完結しました。 4期 魔女と口の悪い悪魔の話です。 連載中です。

〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く

山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。 ★シリアス8:コミカル2 【詳細あらすじ】  50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。  次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。  鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。  みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。  惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。

処理中です...