ショタパパ ミハエルくん(耳の痛い話バージョン)あるいは、(とっ散らかったバージョン)

京衛武百十

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第三幕

バカにするために、難癖を付けるために、ストレスを感じながら見たくもないものを見るとか、私は、そんな私の姿を自分の子供達には見せたくないよ

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『<全てが自分の思い通りになる世界>

何でも主人公にとって都合よく展開する異世界物って、もしかしたらそういうことなのかもね。『その異世界自体が、主人公のために用意されたもの』って考えると、何もかもが都合よくいく理由も分かってしまう気がする。

その異世界そのものが<アトラクション>なのかも。<ゲームのような世界>じゃなくて、<体験型アトラクションの世界>なのかも。

だけど私は、そういうのもあっていいと思う。『他人がアトラクションを楽しんでいるのを傍から見ている』っていう形の物語があってもさ。

実際、私は、そういう感じで、「なんでそうなる!?(笑)」みたいにツッコミを入れながら見てるしね。『不自然だから冷める』んじゃなくて、『不自然な部分そのものを楽しむ』んだよ。

だから、不自然な部分が気になって冷める人には向かないと思う。避けた方がいいと思う。

そこで無理をして見ても、誰も幸せにはならないんじゃない? 『そういう漫画やアニメやラノベは根絶することこそが、漫画やアニメやラノベのためになる!!』とか思ってたりするのかもしれないけど、それこそ『何様?』って話だしさ。『何であなたの価値観だけを優先しなきゃならないの?』ってことだよね。

そういうのを楽しめる人がいるなら、それがある程度の利益を見込める規模であるなら、商売としてそういう人向けの商品が用意されるのは、市場原理主義の社会なら当然のことじゃん?

それにケチをつけるなら、それが嫌だって言うのなら、そうじゃない国にでも移住するしかないと思うよ?

今の地球上のどこにそんな国があるのか知らないけど。

別に、そういうのを『見ろ!』って強要されてるわけじゃないんだから、見なきゃいいよね。『見なけりゃ批評もできないだろ!』とか言うのもいるけど、そんなの、<最初からバカにするためのエクスキューズ。アリバイ作りのための言い訳>に利用してるようにしか見えないよ?

最初から結論ありきで、『見た上で批評してる』ってポーズを取りたいだけじゃん。『主人公のために用意された世界で主人公が楽しんでるだけの物語』かどうかなんて、内容を見るまでもなく分かってるんでしょ? 分かった上でバカにするために見てるんじゃないの?

はっきり言って<卑劣な行為>だよね。

そして同時に、わざわざ自分からストレスを溜め込みに行くその行為の何が楽しいのか、私にはまったく分からない。

そんなことしてる時間があるのなら、自分好みの創作物を見付けてそれを楽しんだ方がはるかに精神衛生上好ましいと思うんだけどね。

バカにするために、難癖を付けるために、ストレスを感じながら見たくもないものを見るとか、私は、そんな私の姿を自分の子供達には見せたくないよ』

確かにね。

『バカにするために、難癖を付けるために、ストレスを感じながら見たくもないものを見る』

なんていう行為にどんな意味があるのか、僕にも分からないよ。

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