ショタパパ ミハエルくん（耳の痛い話バージョン）あるいは、（とっ散らかったバージョン）

第三幕

他人に＜ストレス耐性＞を求める人間は、『自分のストレスを転嫁するのに都合のいい標的を欲してる』だけなんだろうな

そうだ。他人に＜ストレス耐性＞を求める人間は、

『自分のストレスを転嫁するのに都合のいい標的を欲してる』

だけなんだろうな。

『自分がストレスを転嫁しても耐えてくれて反撃してこない』

ことを期待してるだけだよね？

もしそうじゃなくて、本当に『当人のためを思って』のことなら、それこそ、普段からどの程度のストレスが掛かっているのかを詳細に調べた上で、綿密な計画を立てて慎重にストレスを掛けていくというやり方をするべきだよね？

だけど実際には、

『そんな面倒なことはしてられない』

と言う。

それがもう何より『当人のため』というのが口先だけでしかないというのを雄弁に物語っているよ。

『当人のため』なら、その程度の手間を掛けるのは当然だと思うけど？

僕もアオも、『安和アンナ達のため』を思えばこそ、丁寧に対処することを心掛けているんだ。

そうして、

＜丁寧な対処を心掛けることで僕とアオに掛かるストレス＞

については、僕とアオとでお互いに解消し合う。

この程度のことを、

『面倒臭い』

『やってられない』

と言う人間のどこが『ストレス耐性が高い』の？

『＜面倒なことを地道に続けるストレス＞に耐えられない。耐えたくない』

ということだよね？

『空気が読めてない！』

『堅苦しいことを言うな！』

なんてことを口にする人間も、

『＜他人が空気を読まないストレス＞＜他人が堅苦しいことを言うストレス＞に耐えられない。耐えたくない』

ということだよね？

どうして自分はその程度のストレスさえ耐えられない耐えたくないと考えているのに、他人に対しては＜ストレス耐性＞を期待するの？

矛盾しているよね？

だけど、『自分のストレスを転嫁するのに都合のいい標的を欲してる』ということなら、なるほど説明できてしまう。

違うと言うのなら、

＜面倒なことを地道に続けるストレス＞

＜他人が空気を読まないストレス＞

＜他人が堅苦しいことを言うストレス＞

に耐えて、他人を敬い、丁寧で柔和で温厚な振る舞いを続けて見せるべきだと思うんだけどな。

それが『できない』のなら、やっぱり、ストレス耐性なんて高くないよね？

自分の気に入らない要求をされたからって、

『この若造が！！』

なんて怒鳴って手に持っていたものを叩きつけるとか。

自分の気に入らない言動をしたからって、

『さっさと消えろ！！』

なんてネットで罵ったりとか。

そんなことをしてる人間は、ストレス耐性なんて高くないよね？

しかも、＜ストレス耐性が高い人間＞は、たとえ図星を突かれたって感情的になったりせずに論理的に説明できるはずだと思う。

そう。『反論するな』と僕は言ってるんじゃないんだ。『感情的になったりせずに論理的に説明できるよね？』と言ってるだけなんだ。