390 / 571
第三幕
自分の好ましくない行いを他人の所為に
しおりを挟む
自分を家政婦扱いするから、ATM扱いするから、だから自分も相手をATM扱いして、家政婦扱いして、としてるんだ。
『やられたからやり返してるだけ』
そんな風に言い訳する人は本当に多いと思う。
だけどそれは結局、
『自分の好ましくない行いを他人の所為にしている』
だけだよね。
『相手が好ましくない行いをするから、自分も同じようにするんだ』
仮にも<大人>と呼ばれるような年齢の人がそういうことを言っているのは、恥ずかしいことじゃないんだろうか?
そんなことで自分の好ましくない行いを正当化できると考えること自体が、恥ずかしい振る舞いなんじゃないの?
ここまで言っても、自分の好ましくない行いを、相手の所為にすることで正当化できると考える人は、自分を省みることがないんだろうね。
しかも、僕がこんな風に言ってることさえ<自分への攻撃>と捉えて、
『攻撃されたから反撃してるだけ』
と考えるんだろうな。
自分が攻撃されて嫌だと感じるのなら、他人もそうだとなぜ思えないんだろう。
薄々そうだと気付いていても、ううん、薄々そうだと気付いているからこそ、
『原因を作った方が悪い』
『やられたからやり返してるだけ』
という言い訳で自分を正当化する必要があるんだろうな。
『自分は悪くない』
って話にするために。
だけど大人がそうやって自分を甘やかすなら、子供がそれを真似しても何もおかしくないよね。
大人だって人間だから完璧じゃないというのは分かる。アオだって決して完璧な人じゃない。失敗だって日常茶飯事だ。
結婚に失敗するのだって、人間である以上は仕方ないのかもしれない。
でも、だからって他人を攻撃して傷付けようとするのが正当化されるわけじゃないと思うけど?
たとえ失敗ばかりでも、少なくとも他人を攻撃しない人の方を僕は選ぶ。
だって、失敗したことには基本的に<害意>はない場合がほとんどだと思うけど、他人を攻撃するのは、<害意>がなければやらないことだからね。
たとえその害意が、<正義>や<善意>のつもりに基づくものであっても。
むしろ、
『正義や善意のつもり』
の方が酷いことができてしまうというのもあるよね。
テロリストとかは、自分こそが正しいことをしている、正義は自分達にあると考えるからこそ、残酷なテロを行えるというのもある。
だから僕は、他人に対して攻撃的な人は選ばない。
アオがさくらを相手に丁々発止のやり取りをしているのは、それがさくらを傷付けるものじゃないことを分かってるからなんだ。
あれは二人の間でのみ成立する<レクリエーション>なんだろうね。
『やられたからやり返してるだけ』
そんな風に言い訳する人は本当に多いと思う。
だけどそれは結局、
『自分の好ましくない行いを他人の所為にしている』
だけだよね。
『相手が好ましくない行いをするから、自分も同じようにするんだ』
仮にも<大人>と呼ばれるような年齢の人がそういうことを言っているのは、恥ずかしいことじゃないんだろうか?
そんなことで自分の好ましくない行いを正当化できると考えること自体が、恥ずかしい振る舞いなんじゃないの?
ここまで言っても、自分の好ましくない行いを、相手の所為にすることで正当化できると考える人は、自分を省みることがないんだろうね。
しかも、僕がこんな風に言ってることさえ<自分への攻撃>と捉えて、
『攻撃されたから反撃してるだけ』
と考えるんだろうな。
自分が攻撃されて嫌だと感じるのなら、他人もそうだとなぜ思えないんだろう。
薄々そうだと気付いていても、ううん、薄々そうだと気付いているからこそ、
『原因を作った方が悪い』
『やられたからやり返してるだけ』
という言い訳で自分を正当化する必要があるんだろうな。
『自分は悪くない』
って話にするために。
だけど大人がそうやって自分を甘やかすなら、子供がそれを真似しても何もおかしくないよね。
大人だって人間だから完璧じゃないというのは分かる。アオだって決して完璧な人じゃない。失敗だって日常茶飯事だ。
結婚に失敗するのだって、人間である以上は仕方ないのかもしれない。
でも、だからって他人を攻撃して傷付けようとするのが正当化されるわけじゃないと思うけど?
たとえ失敗ばかりでも、少なくとも他人を攻撃しない人の方を僕は選ぶ。
だって、失敗したことには基本的に<害意>はない場合がほとんどだと思うけど、他人を攻撃するのは、<害意>がなければやらないことだからね。
たとえその害意が、<正義>や<善意>のつもりに基づくものであっても。
むしろ、
『正義や善意のつもり』
の方が酷いことができてしまうというのもあるよね。
テロリストとかは、自分こそが正しいことをしている、正義は自分達にあると考えるからこそ、残酷なテロを行えるというのもある。
だから僕は、他人に対して攻撃的な人は選ばない。
アオがさくらを相手に丁々発止のやり取りをしているのは、それがさくらを傷付けるものじゃないことを分かってるからなんだ。
あれは二人の間でのみ成立する<レクリエーション>なんだろうね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる