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<優しさ>なんかじゃない
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世の中には、ネットを使ってぐじぐじぐじぐじ泣き言を垂れ流してる奴がいる。
『周りは自分に優しくしてくれないのに『他人には優しくしろ』とか綺麗事ばっかりだ!!』
とか、大して世の中のことなんか分かってもねえクセに分かったようなことをホザく奴がいるよな。
あのなあ、周りがお前に優しくしてくれないのは、お前が周りの奴らを苛々させてるからだろ? お前が<優しさ>だと思ってんのはただの<優柔不断>で、誰に対してもいい顔をしようとしてるだけなのが嫌われてるってだけじゃないのかよ? 現にそうやってぐじぐじぐじぐじ泣き言を垂れ流して苛々させてんじゃねえか。違うってのか?
<自分の意見>を言うのはいい。けどな、他者が共感してくれることを、と言うか、同情してくれることを期待して泣き言垂れ流すのは、
『意見を述べてる』
とは言わん。『同情してほしい』『慰めてほしい』っていう下心が丸見えなんだよ。自分の方から『優しくしてほしい』ってのを要求してるのが見え見えなんだって気付け。それが嫌われるんだ。
そういうことも親から教わってないだろう?
俺が羅美の子を育てようと思ってるのは、<優しさ>なんかじゃない。今度の子を堕胎したら羅美の心が壊れちまうかもしれないからっていう、<合理的な理由>があってのことだ。
前妻との間に生まれた長女に関しては『育てたい』って一切思えなかった。それは結局、<前妻の子>だったからだというのが今なら分かる。前妻に対する愛情なんて欠片もなかったんだ。なのに結婚して子供まで作った。
最低だよな。<最低の父親>だ。だから俺は、パパ活でどこの誰とも知れない奴と生でヤって妊娠した羅美のことも責める気にはなれない。と言うか、それを責めたところで過去はなかったことにはならん。
それに、俺が責めなくても、羅美は今、十分に罰を受けてるさ。ショックを受けてパニックを起こして、泣きじゃくって。だからこれ以上の罰は必要ない。いや、<罰>ならここからさらに受けることになるか。
<好きでもない奴の子を妊娠し、その大変さを徹底的に味わわされる。という罰>
をな。
好きな相手の子を望んで宿したのならその大変さも覚悟できるかもしれん。けど、好きでもない。それどころか実際には嫌悪してた相手の子を腹に抱えて過ごすってのは、<懲罰>以外の何ものでもないだろうな。
「羅美……お前がバカなのは俺も分かってる。けど、俺はそんなお前の父親だ。だから一緒に抱えてやる」
これは、<望んでない子>をこの世に送り出した俺自身の行いについての贖罪でもある。
決して<善意>でも<優しさ>でもない。ただの<自己満足>だ。
『周りは自分に優しくしてくれないのに『他人には優しくしろ』とか綺麗事ばっかりだ!!』
とか、大して世の中のことなんか分かってもねえクセに分かったようなことをホザく奴がいるよな。
あのなあ、周りがお前に優しくしてくれないのは、お前が周りの奴らを苛々させてるからだろ? お前が<優しさ>だと思ってんのはただの<優柔不断>で、誰に対してもいい顔をしようとしてるだけなのが嫌われてるってだけじゃないのかよ? 現にそうやってぐじぐじぐじぐじ泣き言を垂れ流して苛々させてんじゃねえか。違うってのか?
<自分の意見>を言うのはいい。けどな、他者が共感してくれることを、と言うか、同情してくれることを期待して泣き言垂れ流すのは、
『意見を述べてる』
とは言わん。『同情してほしい』『慰めてほしい』っていう下心が丸見えなんだよ。自分の方から『優しくしてほしい』ってのを要求してるのが見え見えなんだって気付け。それが嫌われるんだ。
そういうことも親から教わってないだろう?
俺が羅美の子を育てようと思ってるのは、<優しさ>なんかじゃない。今度の子を堕胎したら羅美の心が壊れちまうかもしれないからっていう、<合理的な理由>があってのことだ。
前妻との間に生まれた長女に関しては『育てたい』って一切思えなかった。それは結局、<前妻の子>だったからだというのが今なら分かる。前妻に対する愛情なんて欠片もなかったんだ。なのに結婚して子供まで作った。
最低だよな。<最低の父親>だ。だから俺は、パパ活でどこの誰とも知れない奴と生でヤって妊娠した羅美のことも責める気にはなれない。と言うか、それを責めたところで過去はなかったことにはならん。
それに、俺が責めなくても、羅美は今、十分に罰を受けてるさ。ショックを受けてパニックを起こして、泣きじゃくって。だからこれ以上の罰は必要ない。いや、<罰>ならここからさらに受けることになるか。
<好きでもない奴の子を妊娠し、その大変さを徹底的に味わわされる。という罰>
をな。
好きな相手の子を望んで宿したのならその大変さも覚悟できるかもしれん。けど、好きでもない。それどころか実際には嫌悪してた相手の子を腹に抱えて過ごすってのは、<懲罰>以外の何ものでもないだろうな。
「羅美……お前がバカなのは俺も分かってる。けど、俺はそんなお前の父親だ。だから一緒に抱えてやる」
これは、<望んでない子>をこの世に送り出した俺自身の行いについての贖罪でもある。
決して<善意>でも<優しさ>でもない。ただの<自己満足>だ。
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