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日常編
ユウカと石脇佑香
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『まさか自分のオリジナルが生きてるなんて、思ってもみなかった……
でも、もういいや。私には何の関係もない。なんか、遠い親戚みたいな気がする。顔しか知らない親戚みたいな……』
そんなこと思う。
「にしても……」
その上で、地球の石脇佑香に関する記事をチェックする。
『今まで気が付かなかったのが不思議なくらい、有名な人みたいだな……しかも、人気アニメの常連じゃん』
そう。ユウカが見ていた地球製アニメにも多く関わってきている人物だったのだ。
元々は、ありとあらゆるアニメの実況を同時に行っているということで『何者だこいつ?』とネット上で話題になり、その圧倒的なアニメの知識と造詣の深さで次第に評価を得、高校生アニメ評論家としてネット番組などに出るようになり、それが縁でアニメ制作にも係わるようになり、数々のヒットを飛ばして大物プロデューサーとしての地位を築いていったということだった。
『ペンネームやハンドルネームをいくつも持ってたのか。そりゃ気付かないよね』
アニメ制作にもそのペンネームやハンドルネームで参加していたことで、そこまで突っ込んでき考えていなかったユウカには分からなかったのだ。
しかしある程度の地位が確立されたことでそれらを統一する為に、プロデューサーとしては本名で活動するようになったのが数年前だったとのことである。とは言えそれも、公然の秘密だったものを公式で認めたというだけのものでしかなかったが。
ユウカ自身が、地球のネット上の情報をあまり真剣に見ていなかったことで今まで気付かなかったというのもあるのだろう。
地球でのことについては気にしていないようにはしていたつもりだったが、やはり無意識にフィルターを掛けてしまっていたのだということは、今回、オリジナルの石脇佑香の存在を知ったことで動揺してしまった点でも分かるというものかもしれない。
『でも、ホントにもういいかな……
まさか自分がアニメ制作に関わるようになるとか想像もしなかったけど……』
などと思う。
いや、空想レベルのぼんやりとした夢としてはそんなことを考えなかったわけではないものの、それが実現できるとか思っていなかったのだ。
しかも、
『にしても、いくつものアニメを同時に実況? 私もアニメは好きだから感想とかコメントしたことはあったけど、そんな熱心に実況まではしようと思わなかったのになあ……
一体、私に何があったの……?』
それについては興味もあった。
まあそれについては、六号室のクォ=ヨ=ムイが、厳密に言うなら、<この頃に地球にいたもう一人の邪神としてのクォ=ヨ=ムイ>が関わっていたのだが、あまり詳しく触れても詮無い事なので敢えて触れないでおきたい。
でも、もういいや。私には何の関係もない。なんか、遠い親戚みたいな気がする。顔しか知らない親戚みたいな……』
そんなこと思う。
「にしても……」
その上で、地球の石脇佑香に関する記事をチェックする。
『今まで気が付かなかったのが不思議なくらい、有名な人みたいだな……しかも、人気アニメの常連じゃん』
そう。ユウカが見ていた地球製アニメにも多く関わってきている人物だったのだ。
元々は、ありとあらゆるアニメの実況を同時に行っているということで『何者だこいつ?』とネット上で話題になり、その圧倒的なアニメの知識と造詣の深さで次第に評価を得、高校生アニメ評論家としてネット番組などに出るようになり、それが縁でアニメ制作にも係わるようになり、数々のヒットを飛ばして大物プロデューサーとしての地位を築いていったということだった。
『ペンネームやハンドルネームをいくつも持ってたのか。そりゃ気付かないよね』
アニメ制作にもそのペンネームやハンドルネームで参加していたことで、そこまで突っ込んでき考えていなかったユウカには分からなかったのだ。
しかしある程度の地位が確立されたことでそれらを統一する為に、プロデューサーとしては本名で活動するようになったのが数年前だったとのことである。とは言えそれも、公然の秘密だったものを公式で認めたというだけのものでしかなかったが。
ユウカ自身が、地球のネット上の情報をあまり真剣に見ていなかったことで今まで気付かなかったというのもあるのだろう。
地球でのことについては気にしていないようにはしていたつもりだったが、やはり無意識にフィルターを掛けてしまっていたのだということは、今回、オリジナルの石脇佑香の存在を知ったことで動揺してしまった点でも分かるというものかもしれない。
『でも、ホントにもういいかな……
まさか自分がアニメ制作に関わるようになるとか想像もしなかったけど……』
などと思う。
いや、空想レベルのぼんやりとした夢としてはそんなことを考えなかったわけではないものの、それが実現できるとか思っていなかったのだ。
しかも、
『にしても、いくつものアニメを同時に実況? 私もアニメは好きだから感想とかコメントしたことはあったけど、そんな熱心に実況まではしようと思わなかったのになあ……
一体、私に何があったの……?』
それについては興味もあった。
まあそれについては、六号室のクォ=ヨ=ムイが、厳密に言うなら、<この頃に地球にいたもう一人の邪神としてのクォ=ヨ=ムイ>が関わっていたのだが、あまり詳しく触れても詮無い事なので敢えて触れないでおきたい。
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