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転生編
依頼完了。あとは待つだけです
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ポルネリッカに作詞の仕事を依頼するためにプロットをしたため始めて二年。ユウカはようやく、それを書き上げることができた。
結局、直接的な表現はなく、これを見ても果たしてポルネリッカに対するユウカの気持ちだということが伝わるかどうかはまったく分からないものになってしまったが、
『今の私じゃこれ以上のものは書けないな……』
と思える程度のものにはなっただろう。そう思えるようになるまでに二年かかったと言うべきか。
『私には、あなたの気持ちは分かりません。
だってそれはあなたの中にしかないものだから。あなたにとって大切なものなのだから。
あなたが何を大切にしているのかを私が理解することは永遠に無いでしょう。
だけど、私にとってあなたも大切な人の一人なのです。私のこの気持ちがあなたには理解できないかも知れません。きっと理解できないんだと思います。
それでもいい。あなたを大切だと思う気持ちは、私のものなのですから』
それが、ユウカがポルネリッカに託したいと思っていたプロットの一番大切な部分だった。それを携え、シェルミの部屋を訪れたユウカは、彼女を通じポルネリッカのマネージャーに仕事の依頼を行う。
一時間に及ぶ交渉の上、それは正式な仕事として引き受けてもらえることになった。ただし、他にも多数の仕事を抱えているため、納期は百九十八日後になるという。
「ありがとうございますシェルミさん!」
これは、シェルミの協力なくしてはできないことだった。彼女の交渉能力なくしては、ユウカはマネージャーにたやすく丸め込まれて体よく断られてしまっていただろう。
だが、ここに至ることができたのはシェルミの助けだけではない。
ガゼも、メジェレナも、レルゼーも、ユウカに協力してくれた。アドバイスをくれた。諦めそうになった時には、
『焦らなくていいよ。書けるようになった時に書けばいいよ』
と声を掛けてくれた。だから今日までやってこれた。
仕事中まで考え込んでしまってタミネルに注意されたり、リルに慰められたりしながらここまでこれた。
マニもキリオもヌラッカも励ましてくれた。
クォ=ヨ=ムイだけはまるで関心を持ってなかったようだが、彼女はまあ邪神だから仕方ないのだろう。むしろレルゼーの方が普通ではないのだ。
しかしみんながいてくれたからこそ、この日を迎えることができたのは間違いなかった。
『百九十八日後か……』
今の自分にできるすべてを込めたプロットをマネージャーに預け、百九十八日間待つことにした。
それは、ここでの感覚としては決して長い期間ではない。むしろ早いとさえ言える程度の時間だ。そしてポルネリッカは引き受けた仕事を違えたことはこれまでない。待ってさえいれば、彼女は必ず形にしてくれるということだった。
結局、直接的な表現はなく、これを見ても果たしてポルネリッカに対するユウカの気持ちだということが伝わるかどうかはまったく分からないものになってしまったが、
『今の私じゃこれ以上のものは書けないな……』
と思える程度のものにはなっただろう。そう思えるようになるまでに二年かかったと言うべきか。
『私には、あなたの気持ちは分かりません。
だってそれはあなたの中にしかないものだから。あなたにとって大切なものなのだから。
あなたが何を大切にしているのかを私が理解することは永遠に無いでしょう。
だけど、私にとってあなたも大切な人の一人なのです。私のこの気持ちがあなたには理解できないかも知れません。きっと理解できないんだと思います。
それでもいい。あなたを大切だと思う気持ちは、私のものなのですから』
それが、ユウカがポルネリッカに託したいと思っていたプロットの一番大切な部分だった。それを携え、シェルミの部屋を訪れたユウカは、彼女を通じポルネリッカのマネージャーに仕事の依頼を行う。
一時間に及ぶ交渉の上、それは正式な仕事として引き受けてもらえることになった。ただし、他にも多数の仕事を抱えているため、納期は百九十八日後になるという。
「ありがとうございますシェルミさん!」
これは、シェルミの協力なくしてはできないことだった。彼女の交渉能力なくしては、ユウカはマネージャーにたやすく丸め込まれて体よく断られてしまっていただろう。
だが、ここに至ることができたのはシェルミの助けだけではない。
ガゼも、メジェレナも、レルゼーも、ユウカに協力してくれた。アドバイスをくれた。諦めそうになった時には、
『焦らなくていいよ。書けるようになった時に書けばいいよ』
と声を掛けてくれた。だから今日までやってこれた。
仕事中まで考え込んでしまってタミネルに注意されたり、リルに慰められたりしながらここまでこれた。
マニもキリオもヌラッカも励ましてくれた。
クォ=ヨ=ムイだけはまるで関心を持ってなかったようだが、彼女はまあ邪神だから仕方ないのだろう。むしろレルゼーの方が普通ではないのだ。
しかしみんながいてくれたからこそ、この日を迎えることができたのは間違いなかった。
『百九十八日後か……』
今の自分にできるすべてを込めたプロットをマネージャーに預け、百九十八日間待つことにした。
それは、ここでの感覚としては決して長い期間ではない。むしろ早いとさえ言える程度の時間だ。そしてポルネリッカは引き受けた仕事を違えたことはこれまでない。待ってさえいれば、彼女は必ず形にしてくれるということだった。
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