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第四世代

メイフェア編 エピローグ

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新暦〇〇四十年六月十四日



ほまれが命を終えてから二日後、ようやくあおみことも彼の死を受け入れられたらしく離れていったのを見計らってメイフェアが彼の遺体を回収、メイフェアがいつも待機していた場所の脇に埋葬してくれた。

それを、俺達は各々メイフェアのカメラ映像が映し出されたタブレット越しに悼む。そうが亡くなった時には皆で集まったものの、それはあくまで『コーネリアス号があればこそ集まれた』のもあってのことで、個人用の小型宇宙船である光莉ひかり号じゃ大人数が快適に過ごせるだけのキャパシティがないのもあって、今回の形にさせてもらった。

加えて、そうの時に集まったら、かい以外のレオン達はかなり警戒した様子だったしな。だから今後はあまり大人数で集まるのは控えた方がいいという流れになってるというのもある。集まるにしても、極力気配を悟られないようにしないとな。となると子供達を連れて行くのは難しいだろう。大人ほどはそういうのに配慮できないし、<大人の都合>を一方的に子供達に押し付けるのも忍びない。

そこをちゃんと考えられる大人でいたいし、それをする大人の姿を子供達に示さなきゃいけないさ。

じゃなきゃ子供達もそれを学びようがない。『言葉だけじゃ伝わらない』と言うのなら、それこそ実際の振る舞いで示す必要があると分かるよな?

『そんなことまでいちいち考えてられるか!』

などと甘えたことは言わないよな?

そういう諸々もあって今回はこういう形を取らせてもらった。

<親戚同士で集まる機会>

についてはまた改めて考えるさ。

ロボットであるメイフェアは俺達のその判断に異を唱えることもない。と言うか今回の判断は彼女にとっては<許容できないもの>じゃなかっただけではあるか。<グンタイ竜グンタイの女王>の件のようなこともあるしな。

だが、それでいい。こうやって様々なことについてちゃんと考えてその都度都度で最適解を求めていくのが大事だろうし。

何でもかんでも自分の都合を優先するのが正しいわけじゃないということだ。とはいえ今はただ、ほまれを悼み労いたい。彼の仲間達も、遠巻きながら様子を窺っていて、気にしてくれているのが分かる。特にみことは明らかに悲しんでいる様子だった。人間(地球人)のようにメソメソするわけじゃないにしても、決して平然としているわけじゃない。

対してあおは気丈に振る舞っていた。こちらは人間(地球人)の目には薄情にも映る可能性もあるくらいには。

だがそうじゃないと俺は感じてるよ。あおは確かにほまれを愛してたくれていた。それは確かだ。

そしてお疲れ様、ほまれ

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