未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

メイフェア編 そんな風習の復活なんか

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まあなんにせよ、<厳しい社会>なんてものを本気で望んでいる人間はまず存在しないさ。失敗したら腹を切らなきゃいけないような社会に戻りたいと本気で願ってる人間なんてまずいない。口ではどんなに勇ましいことを言ってても実際に自分が腹を切るとなれば泣いて命乞いをするのが人間というものだろう。なにしろ<切腹>が当たり前だった時代でもいざとなったら自分じゃ腹を切れなかったりするから<介錯>なんてのが導入されたそうじゃないか。

人間なんてえてしてそんなもんだということだろうな。俺だって切腹なんかお断りだ。そんな風習の復活なんか絶対に望まない。それ以前に<体罰>の復活も勘弁してほしいな。

現実でもそうだが、フィクションを見てるだけでも<横柄で横暴で理不尽な奴ら>がいかに暴力に頼るかがしっかり描写されてるってのに、そういう奴らがやっぱり暴力によって『ザマァ』されるのを見て溜飲を下げたいから暴力を肯定するとか、本当に目先の<自分の感情>しか見てないってもんだろう。

『暴力が何をもたらすのか?』

を冷静に客観的に総合的にしっかりと勘案すれば<暴力を肯定するという選択肢>は、人間という生き物に限っては存在しないんだ。それをすれば人間は自分自身を破滅させる。破滅させうるには十分すぎる力を持っているからな。

それを押しとどめることができるのは唯一<暴力の否定>なんだよ。

『自分でわざわざ<敵>を作ってその敵に対処するために手間とコストを浪費する』

なんてことをいつまでも続けてはいられないし、いられなかったんだ。それが地球人の選択だった。俺はその選択を支持する。そしてそれを受け継ごうと思う。

<道理が通用しない外敵>

に備えることはもちろんするが、その力を人間自身を虐げることには使わないし使わせない。これについては徹底する。

同じ人間内部に<外敵と同種の脅威>が生まれることについても、そもそもそれが生まれるような要因を生じさせないことを徹底する。<無敵の人>なんてのが生まれるような状況を放置しない。そのためのロボットでもある。人間なら面倒くさがって踏み込もうとしないところにも、心を持たないロボットは躊躇なく踏み込んでくれるしな。

『甘やかす』のではなく『見捨てない』んだ。人間は面倒くさがってとにかく自分の気に入らない相手はすぐに見捨てようとする悪癖があるよな。それを見捨てたことがどんなリスクを生じさせるのか考えもせず自分の目先の感情だけを優先するんだ。

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