未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

メイフェア編 立証を求める

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そんなこんなで、

<嗜好品を愉しむ権利>

そのものはちゃんと守られてるんだよ。それを好む者と好まない者双方にちゃんと配慮はされてるんだ。社会として。

『路上は移動に使う場所であって嗜好品を愉しむ場所じゃない』

という事実を客観的に認めればこそ、

『どこでも好きなように煙草が吸える』

わけじゃないし、同時に、

『嗜好品を愉しむ権利を認めればこそそのための場所も整備する』

ことが行われてきたんだ。なのにそれすらわきまえようとしない輩は、残念ながら俺がまだ地球人社会で暮らしていた頃にもいた。路上で酒をあおって騒いでる輩がいるように、シガーバー以外の場所で煙草をふかして、

『どこで何をしようが勝手だろ! 個人の権利だ!』

などと戯言を口にするのもいた。

人間ってのは本当に、

『自らを省みる』

ってことが苦手な生き物だよな。まあ、人間以外の生き物は基本的にそんなことをしないから、十分じゃないにしても『自らを省みる』なんてことができるっての自体が<人間(地球人)という種の特徴>なんだろうが。

そしてそのおかげで<人間(地球人)という種>は今まで生き延びられて、かつ宇宙にまで進出していけたわけだ。

じゃなきゃとっくに滅んでただろうさ。

<自分達を何度も滅ぼすことができるだけの力>

なんてものを手にしてしまった以上は。

実は、<メイフェアという力>も、

<パパニアンにとっては過ぎた力>

ではある。群れ単位のパパニアンならそれこそ数分で全滅させられるし、時間さえかければ<パパニアンという種>そのものを滅ぼすことだってできてしまうだろう。あくまでほまれとどろきもそんな使い方をしようという発想がそもそもない上に、他でもないメイフェア自身がそんなことをしようとは考えないし命じられたとしても実行しないからな。

『強大な力そのものに判断力を持たせた』

のが<AIとそれに制御されたロボットという存在>だとも言えるか。実際、<核ミサイル>どころか<地殻反応弾>という、

<惑星そのものを破壊できる兵器>

自体も<AIによって制御されたロボット>でもある。だから人間(地球人)が安易にそれを使おうとしても、

『地殻反応弾を使うしかない状況か否か?』

を地殻反応弾自体が思考して人間の側に、

『地殻反応弾を使うしかない状況であることの立証を求める』

から、

『惑星を破壊するために地殻反応弾を使う』

という状況に陥ったことがないそうだ。地殻反応弾はあくまで<テラフォーミングの一環>として用いられるだけなんだよ。

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