未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

メイフェア編 意味を成す

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ほまれの群れの仲間同士でトラブル があると、かつてはほまれが積極的に出張って仲裁してくれていた。双方の言い分を聞いて<裁定>を下してくれていたんだ。

もちろん<パパニアンの言葉>は人間(地球人)のそれほど語彙がないから直訳して聞くと本当に、

<幼児のケンカ>

程度のものとしか思えないんだが、まあ知能そのものが地球人の十歳児に届くかどうかって感じだから、当然と言えば当然か。

その中でほまれは明らかに他のパパニアンに比べても知能が高かったのもあって、見事に言いくるめることができていた。

しかも単なる<子供騙し>じゃなくて実際にバックボーンとなる<力>を持ってるから、多少は納得できない部分があっても基本的には従ってくれるんだよな。背景にしっかりとした<力>がなきゃ誰も話を聞いてくれないってのは確かにあるさ。

でもだからといってその<力>で仲間を虐げれば反感を買うだけだ。その中にとどろきすばるのような反骨精神に溢れそれを形にできるだけの力を持った者がいれば当然、反抗される。らいがまさしくそれだったな。彼も<力>はそれなりに持ってたが、自身の理不尽さを押し通せるだけのものじゃなかったということか。

とどろきも、自分の腕っぷしには自信があったからからいほどじゃないにせよ強引な一面は確かにあって、だからこそほまれに対して一方的に挑んでいたというのはあったと思う。

それでもほまれを相手に<器>の違いを思い知り、敢えて彼に倣ったんだ。そういう面での<利発さ>も同時に備えていたということだな。じゃなきゃらいと同じで普通にこの群れから追い出されていただろう。

そして今ではすばるもよく似た道を辿っている。ゆえにメイフェアの後ろ盾があればこの群れは安泰だろうさ。

で、今も、仲間同士での<いざこざ>があって、とどろきがその仲裁を行っていた。とはいえ、さすがほまれほどは上手くはできていないようだ。だからメイフェアがサポートする。

「この果実を先に手にしたのはこちらの方です。加えてしっかりと保持していました。なのでこちらの方のものです」

と告げたのを、

「そうだ。こいつの言うとおりだ」

とどろきが肯定する。ロボットであるメイフェアはそのカメラで捉えた映像をそのまま記録することができる。なので『見間違える』ことがない。しかもスロー再生で確認もでき、千分の一秒まで詳細に解析できる。その彼女が言うんだから、その通りなんだよ。

こうなるともう従う以外にない。メイフェアが言っているだけだと仲間達も従ってくれないが、そこはとどろきのボスとしての器が加わることで意味を成すんだ。

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