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第四世代
メイフェア編 せめて回収は
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とにかくそんな感じで、誉はメイフェアが轟のサポートができるように行動してる。
だが近い将来、誉は間違いなく死ぬ。命の終わりは必ず来る。
そうなった時に彼女はどうするだろうか……?
結論から言うと結果は分かってる。悲しむような様子を見せたりもしても、主人(仮)を 失くせば唯一の地球人である俺を改めて主人として設定し直すだけだな。そして俺が轟のサポートを命じれば躊躇うことなくそれに従うだろう。
人間(地球人)の場合は割り切ってるつもりても、
<大切な存在を失くした事実>
は精神に大きな影響を与え、時には<問題行動>という形で社会にまで不具合をもたらしたりもする。
その事実を承知していればこそ、メイフェアらに装備された<感情や心のようなもの>が本当の感情や心じゃないことが分かってくる。
もっともこれも<個体差>があり、実際にそれでコーネリアス号が例の<不定形生物>の襲撃を受けて犠牲者が出た際に、まるで自殺のようにして自らを破壊したメイトギアがいたりと、この辺りは本当に感情や心の働きのようにも思えてくる。
とはいえ、それすらあくまで、
『人間(地球人)であればこういう時にはそのような反応を見せる』
というのを精密に再現しようとした結果だというのが事実のようだ。本来ならそこでセーフティが働いて自壊にまでは至らないはずが様々な悪条件が重なって結果としてそうなってしまったと。
なお、その時に壊れた三機のメイトギアはコーネリアス号に保管されているもののAIそのものが完全に破壊されていたために復帰は不可能だった。少なくとも現状では無理なんだ。
『せめて部品だけでも再利用できないか?』
とも考えたが、アリアンや鈴夏とは直接の互換性がなかったから諦めざるをえなかった。それを利用するにも専用の設備が必要だったんだよ。
ここでは手に入らない素材を使ったな。
だからアリアンはスーパーチヌークのAIとして、鈴夏はアリスシリーズのボディを利用して復帰した。
これで<コーネリアス号に配備されたメイトギア>の中で今も所在が確認できていないのは残り四機。セシリアを含めて十二機のメイトギアが配備されていたそうだ。
残る四機についても、あくまで、
『調査のついで』
という形ではあるものの捜索は続けてる。イレーネやアリアンや鈴夏のように、
『完全な状態ではなくてもロボットとして復帰できる』
とは限らないものの、せめて回収はしてやりたい。ロボット相手には意味はないかもしれないが、せめて労ってやりたいんだ。
だが近い将来、誉は間違いなく死ぬ。命の終わりは必ず来る。
そうなった時に彼女はどうするだろうか……?
結論から言うと結果は分かってる。悲しむような様子を見せたりもしても、主人(仮)を 失くせば唯一の地球人である俺を改めて主人として設定し直すだけだな。そして俺が轟のサポートを命じれば躊躇うことなくそれに従うだろう。
人間(地球人)の場合は割り切ってるつもりても、
<大切な存在を失くした事実>
は精神に大きな影響を与え、時には<問題行動>という形で社会にまで不具合をもたらしたりもする。
その事実を承知していればこそ、メイフェアらに装備された<感情や心のようなもの>が本当の感情や心じゃないことが分かってくる。
もっともこれも<個体差>があり、実際にそれでコーネリアス号が例の<不定形生物>の襲撃を受けて犠牲者が出た際に、まるで自殺のようにして自らを破壊したメイトギアがいたりと、この辺りは本当に感情や心の働きのようにも思えてくる。
とはいえ、それすらあくまで、
『人間(地球人)であればこういう時にはそのような反応を見せる』
というのを精密に再現しようとした結果だというのが事実のようだ。本来ならそこでセーフティが働いて自壊にまでは至らないはずが様々な悪条件が重なって結果としてそうなってしまったと。
なお、その時に壊れた三機のメイトギアはコーネリアス号に保管されているもののAIそのものが完全に破壊されていたために復帰は不可能だった。少なくとも現状では無理なんだ。
『せめて部品だけでも再利用できないか?』
とも考えたが、アリアンや鈴夏とは直接の互換性がなかったから諦めざるをえなかった。それを利用するにも専用の設備が必要だったんだよ。
ここでは手に入らない素材を使ったな。
だからアリアンはスーパーチヌークのAIとして、鈴夏はアリスシリーズのボディを利用して復帰した。
これで<コーネリアス号に配備されたメイトギア>の中で今も所在が確認できていないのは残り四機。セシリアを含めて十二機のメイトギアが配備されていたそうだ。
残る四機についても、あくまで、
『調査のついで』
という形ではあるものの捜索は続けてる。イレーネやアリアンや鈴夏のように、
『完全な状態ではなくてもロボットとして復帰できる』
とは限らないものの、せめて回収はしてやりたい。ロボット相手には意味はないかもしれないが、せめて労ってやりたいんだ。
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