未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

メイフェア編 病死と老衰死

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そして今も、メイフェアはあくまでほまれの警護をしながらとどろきのサポートもしている。

しかもほまれもそれを承知しているのか、必要とあればとどろきについていくこともするんだ。ほまれの姿が完全に見えなくなるところまではメイフェアは行ってくれないからな。エレクシアが基本的に俺の傍を離れようとしないのと同じだ。

すっかり<老人>の雰囲気をまとっているほまれではあるものの、それでいて動きそのものは人間(地球人)の高齢者とはまったく比較にならない。まさしく肉体のピークを迎えている地球の若者すら目じゃない身体能力を今も保ってるだろうな。

まあそもそもそうじゃなければパパニアンとして野生の世界で生きていくことはできないが。

人間(地球人)の赤ん坊よりも非力な生き物であっても立派に生きている場合も普通にあるとはいえ、それはあくまで自身の体の大きさを含めた状況に即した生存戦略をとっているからであって、パパニアンの場合は少なくとも地球人なんか片手で捻り殺せるくらいの力を持ってなきゃ、<樹上>を生活圏になんかできやしない。

筋肉質なのもあって地球人のほぼ同じ体格をしたのもより体重も上だからそれを支えて木と木の間をほとんど助走せず何メートルも跳べるパフォーマンスが必須なんだよ。それを発揮できなくなれば待っているのは<死>だ。だからある意味では、

『それができなくなる=死』

だとも言えるか。

あらたの場合はそこまでじゃなかったものの、あの年齢でレトとルナを守って命を落としたのなら、これまた<寿命>と言ってもいいかもな。

そもそも人間(地球人)の場合だって、

<老衰による自然死>

のことを<寿命>などと称してはいるが実際には、

『重要な臓器が機能不全を起こすことで死に至る』

わけだから、現象としては<病死>と同じなんだよ。それなりの年齢の場合だと<老衰>と言われたりするというだけで。

ちょっと乱暴や言い方をすれば、

『腐敗と発酵は現象としてみれば実は同じもの。というのと変わらない』

って感じか。

『人間(地球人)にとって害があるものを<腐敗>と称し、益があるものを<発酵>と称している』

ように、

『まだ若いうちの臓器不全によるものを<病死>と称し、十分に老いてからのものは<老衰死>と称している』

だけとも言えるかもな。

もっとも、若いうちの病気は問題のある部分が回復すれば『治る』ものの、老衰死に至るほどの年齢だと肉体全体が問題しかない状態だから一部だけ回復してもどうもならないんだよな。

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