未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

焔と彩編 戦い慣れて

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野生の獣からすれば異様な姿をしているはずのホビットMk-Ⅱを前にしても、マンティアンは逃げる様子を見せなかった。

まあ確かにメイトギアやドライツェンシリーズほどは<力の差>があるわけじゃないからすぐさま逃げ出さなきゃいけないほどじゃないにせよ、こんな異様な相手と関わることは避けた方がいいと思うんだがなあ。

などと俺は考えてしまうものの、この辺りにしても<個体差>がどうしてもあるだろうからな。『こうするのが正解』みたいなものは望むべくもないだろう。押し付けることもできないし。

仕方ないから少しばかり<痛い目>を見てもらうことになる。俺個人としてはそういうのは望んでないにしても、他に方法がないなら 割り切るさ。

「よし、マンティアンを撃退しろ。ただし殺すな」

タブレット越しに命令すると、命令を受諾したことを示す表示がステータス画面に出る。この辺が確実なのも人間とは違うところだよな。

人間の場合は命令を復唱することで確認を取ったりもするものの、それすら『言った言わない』で揉めることがあるからなあ。

そのためにさらにシステム上でログを残したりするんだが、本当の緊急時だとそれを操作する手間が隙になったりするしで、難しい面がある。対してロボットはこうして瞬間的に特に何か操作をすることもなく必要な表示をしてログも残せるんだから、管理する方としても本当にありがたい。

なんて余談はさて置いて、俺の命令に従い二機のホビットMk-Ⅱは躊躇なく動き、マンティアンとの間合いを詰める。

するとマンティアンの方はそれ以上の速さで突っ込んできた。

『動くものを獲物として襲う』

という習性があるのも影響しているのかもしれないが、まったくもって恐ろしい存在だよ。龍然りゅうぜんのような超マンティアンでなくても地球人にとっては十分に<怪物>と言っても差し支えないのを改めて感じる。

いくら、日常的に見掛ける決して特別というわけでもない存在だからといってそれに慣れてしまって油断してはマズい相手だよな。

実際、標準的な装備の一つとして用意した<警棒>を手にしたホビットMk-Ⅱの攻撃を難なく躱して、やや後方にいた方のホビットMk-Ⅱの頭部をカマで捉えてみせたくらいだ。

もちろんその程度ではダメージはない。しかもマンティアンの方もそれを察したか、それとも感触の違和感に警戒したか、すぐさまカマを離して間合いを取る。

得体のしれない相手にも臆することなく突っ込んでくるような奴だけあって、戦い慣れているようだ。

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