未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます（Ver.02）

第四世代

焔と彩編 自然においては現に存在する事例

＜自然においては現に存在する事例＞

人間はえてして＜自分達が気に入らないこと＞＜納得できないこと＞＜不快に感じること＞については、

『不自然だ！』

的な言い方で否定しようとするのも多いが、＜自然＞ってものは結構、

『なんでもあり』

なんだよな。

＜同性同士でのカップル＞

も、

＜近親同士でのカップル＞

も、

＜非婚＞

も、

＜子無し＞

も、別に＜異常＞というわけじゃない。あくまでも＜少数派＞というだけのことだ。仲間から疎外されたり時にはイジメられたりということもあっても、それすら、

『異物感ゆえに敬遠されてる』

だけであって、そんなのは、

＜余所者に対する異物感＞

と同じものだろうさ。

＜異常なものに対する嫌悪感＞

とはまた別らしい。人間（地球人）はどうもそこを混同してしまいがちみたいだな。

レックスからもその辺りを解説してもらえていろいろ腑に落ちたよ。

俺自身は決してなんでも分かってるわけじゃない。あくまでも、

＜それを知っている誰か＞

から得られた情報を基にいろいろ考えてるだけだ。そうすることで様々な状況に対して整合性を見出そうとしてるだけだ。それによって最大公約数的に皆がなるべくつらくならずに生きていけるようにしたいだけだ。

そもそも人間（地球人）ってのはそうやって生きてきた生き物だろう？　脆弱な人間（地球人）にできることなんてたかが知れている。たくさんの知識を持っている人間だって、その知識を基に自分の力だけで何もかもをやってのけられるわけじゃない。

＜役割分担＞が大事なんだ。会社とかが特に分かりやすいだろうな。上役の人間だけですべてをこなすことはできない。だから現場で実務を担当してくれる人間が必要になる。

まあ今ではそれもロボットに任せようと思えばできてしまうが、本当かどうかは知らないが、地球の総合政府から完全に独立した惑星の中には、労務の一切をロボットに任せているコミュニティもあるという噂も耳にしたことがある。

これまでにも何度か触れたが、基本的に総合政府はそれを認めていない。人間の仕事が奪われることになるからだ。

もっともその仕事自体、かつてのような、

＜生きるために仕方なくするもの＞

ではなく、あくまで＜生き甲斐＞のためにするものになっているから、

『人間の生きがいを奪うな』

的なニュアンスになってるけどな。

ちなみに件のコミュニティの場合だと、そもそもそれなりの企業家でなければ参加できないものらしくて、人口そのものが少ないんだとか。