上 下
2,381 / 2,566
第四世代

焔と彩編 社会的に弱い

しおりを挟む
『<マイノリティ>は社会的な立場が弱く、迫害されることが多い弱者』

地球人社会では基本的にそういう認識だったと思うが、

『マイノリティだから社会的に弱い』

と認識されること自体が余計な厄介事を生み出しているような気がするんだよな。

マイノリティはあくまで<少数派>なだけであって、別に<弱者>ってわけじゃないだろう。そもそも、身分制度が強固だった時代だって、王族や貴族はあくまで<少数派>だったわけだし。

<趣味嗜好>の話だとそれこそ、

『珍しい趣味を持っててもそのことを恥じるどころか他人の目など気にすることなく根っから楽しんでる』

ような人間が<弱者>か?

違うんじゃないか?

いわゆる<性的マイノリティ>なんかは<偏見や忌避感からくる迫害>を受けることが多いにしても、それは単純に、

<偏見や忌避感を生み出すような考え方>

が<常識>とされているからそうなってしまうだけなんじゃないのか? 俺は決して同性愛者じゃないが、だからといって同性愛者に対してそこまで嫌悪感や忌避感は持ってなかったぞ? たとえ俺を好きだという同性から告白されようが断れば済む話だと思ってたし。

『自分を好いてくれる相手の気持ちに応えないとか、酷いだろ!』

なんてのはただの筋違いだしな。たとえ相手が異性であっても付き合おうって気になれない時は断るもんだし。同性か異性かは関係ない。それが関係あるのは、

<自分に好意を抱いてくれているのをいいことに異性をつまみ食いしたい奴>

だけだろ。そういう奴が、

『食指が動かない奴に好意を持たれても迷惑なだけだ』

とか思ってるだけだろ? 

そうじゃなきゃ、<付き合おうという気になれない相手の告白>なんて受け入れる必要はまるでないんだし。

ここじゃその、

<付き合おうという気になれない相手の告白なんて受け入れる必要はまるでないという当たり前>

が当たり前の感覚として浸透している社会であってほしいんだよ。

『兄弟姉妹をパートナーに選ぶ』

のはマイノリティではあるものの、だからといって、

『他人が誰をパートナーに選ぶか?』

なんて些末なことをいちいち重大事のように騒ぎ立てるような社会ではあってほしくないんだ。いっそ無関心なくらいにサラッと受け流してほしいと願ってる。そうしたら、芸能人や著名なスポーツ選手が誰と付き合おうが結婚しようがそんなものがニュースバリューを得ることもないだろう? ニュースバリューがなければ扱われることもないだろうし、あっても『ふ~ん』で済むだろうしな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた

ああああ
恋愛
優は大切にしていた妹の友達に冤罪を掛けられてしまう。 そして冤罪が判明して戻ってきたが

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

処理中です...