未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 強欲すぎる

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もっとも、<いい友人>と<パートナー>は、少しばかり、

<役割の違い>

があるだけで、実は本質的にはほとんど変わらないものだとも思うんだよな。

『共に互いの人生を支え合う』

という意味じゃ、似たようなもんだろ。あくまで<距離>と<密度>が違って、それに伴う役割の違いがあるだけなんじゃないか?

そんな気がする。

あん号機は、まるでパートナーのように一緒にいつつも、もちろん、<体の関係>はない。まあ、体を寄せ合っていたりすることは多いから、その意味じゃ<友人としての距離感>とは違う気もするが。

加えて、号機の方には当然のこととしてそもそも<感情>も<心>もないから、実際にはあんのことも、

『何とも思ってない』

のも事実ではある。あるが、地球人社会においても、ロボットを<パートナー>としている人間はいて、当然、ロボットの方はその人間のことを『愛して』などいないんだが、相手が望む限り、

<最良のパートナー>

で居続けようとしてくれる。

もっともそれは、

『感情も心もないからこそ<心変わり>もない』

という皮肉な話なんだけどな。

さりとて、人間の方は幸せを感じているそうだし、こういう在り方も悪くはないんだろう。変に捻じくれて他者に対して攻撃的になるよりは、当人も周囲の人間も平穏でいられるわけで。

にも拘らず、

『普通に結婚して子供を作るべき』

と考える親族もいたりするとか。そうして気を揉んであれこれ干渉してくると。

いや、そんなこと、当人にとってももちろん迷惑だし、その親族自身も精神をすり減らすことになるんじゃないのか? それは<幸せ>なのか? いくら親族だからって自分じゃない誰かの人生についてそんな形であれこれ気にするとか。

いいじゃないか。自分じゃない誰かが、当人の責任においてどんな人生を選択しようが。別に法に触れるようなものじゃないなら。

俺はそう思うんだけどな。

だから俺は、あんがどういう選択をしようがそれを気に病んだりしない。無闇に拘ったりしない。彼女の人生は彼女のものだ。俺のものじゃない。

なにより当のあん自身が幸せそうにしてるんだ。それ以上、なにを望むってんだ? それ以上を望むとか、強欲すぎるってもんじゃないか?

そしてその強欲さが、

<満たされない気持ち>

を作り出す。

わざわざ自分でだ。それが俺には理解できない。

ましてや俺は、好き勝手に自分の人生を生きてきた。そんな俺があんの人生に口出しするとか、

『何様のつもりだ?』

って話だろ?

それをわきまえるとな、気が楽になるんだよ。解放されるんだ。

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