2,234 / 2,650
第四世代
ホビットMk-Ⅱ編 按と伍号機
しおりを挟む
と、久々に名前が挙がったしせっかくなので、
『按とドーベルマンDK-a伍号機』
『キャサリンとドーベルマンMPM十六号機』
について触れてみようと思う。ルカニディアの少女の方に集中するべきと考えるのもいるかもしれないが、基本的に目立った印象的なイベントが発生するわけじゃないだろうし、淡々と同じような光景が続くだけなのは目に見えてるからな。
で、別のタブレットで、まずは按と伍号機の様子を見てみる。
見てみるが、こちらも以前に触れた時から大きな変化は特にない。野生である以上、それなりに他のレオンやオオカミ竜といった者達との小競り合いはありつつも、桜華や高仁、さらに鈴夏やアンデルセンを軸とした<防衛システム>が確立されたそこでは、按達自身の力を確実に補ってくれていることにより、まさしく<平穏な暮らし>が実現されていた。
按の母親である凛や、隣り合う縄張りを持つ伯父の走や凱はさすがに相応の<老い>を感じさせるものの、深と同じく自堕落で怠惰にさえ見えるほどにのんびりとした毎日を送っていたりもする。
とは言え、実は走と凱の群れでは結構な<変化>も見られるけどな。それについてはまたいずれ詳しく触れることにしよう。
さすがに<ついで>で語るのも気が引けるし。
対して、按がいる群れでは、弟の朗が一時期姿を消していたものの、『巣立って』いたものの、パートナーの雌を連れて戻ってきて、母親であり群れの実質的なボスである凛と、父親であり名目上のボスである侑が受け入れたことで合流。今では子供も生まれて人数も増えた。
ちなみに、按の妹である萌は、走と釈の息子である彪と番って、やはり子を成している。しかも、自分が本来属していた凛と侑の群れと、走や凱の群れとを自由に行き来していたりと、レオンとしてはかなり特異な振る舞いを見せていたりも。
そんな中で、按は伍号機とまるで<番>のように仲睦まじく過ごしていた。
そもそも按自身、<性分化疾患>により、
『雄でも雌でもない』
状態だったため、そもそも普通に子を成せる可能性がほぼないとみられていたのもあって、ロボットと番ったところで特に支障もないんだ。
『子を成せない』
というのは野生の生き物ではそれこそ存在意義そのものを揺るがす<障害>であるとも言えるだろうものの、実際にはそこまで珍しい事例でもないことも分かってきている。そういう個体が生まれること自体が、ある程度の割合で必ずと言っていいほど生じるんだ。
『按とドーベルマンDK-a伍号機』
『キャサリンとドーベルマンMPM十六号機』
について触れてみようと思う。ルカニディアの少女の方に集中するべきと考えるのもいるかもしれないが、基本的に目立った印象的なイベントが発生するわけじゃないだろうし、淡々と同じような光景が続くだけなのは目に見えてるからな。
で、別のタブレットで、まずは按と伍号機の様子を見てみる。
見てみるが、こちらも以前に触れた時から大きな変化は特にない。野生である以上、それなりに他のレオンやオオカミ竜といった者達との小競り合いはありつつも、桜華や高仁、さらに鈴夏やアンデルセンを軸とした<防衛システム>が確立されたそこでは、按達自身の力を確実に補ってくれていることにより、まさしく<平穏な暮らし>が実現されていた。
按の母親である凛や、隣り合う縄張りを持つ伯父の走や凱はさすがに相応の<老い>を感じさせるものの、深と同じく自堕落で怠惰にさえ見えるほどにのんびりとした毎日を送っていたりもする。
とは言え、実は走と凱の群れでは結構な<変化>も見られるけどな。それについてはまたいずれ詳しく触れることにしよう。
さすがに<ついで>で語るのも気が引けるし。
対して、按がいる群れでは、弟の朗が一時期姿を消していたものの、『巣立って』いたものの、パートナーの雌を連れて戻ってきて、母親であり群れの実質的なボスである凛と、父親であり名目上のボスである侑が受け入れたことで合流。今では子供も生まれて人数も増えた。
ちなみに、按の妹である萌は、走と釈の息子である彪と番って、やはり子を成している。しかも、自分が本来属していた凛と侑の群れと、走や凱の群れとを自由に行き来していたりと、レオンとしてはかなり特異な振る舞いを見せていたりも。
そんな中で、按は伍号機とまるで<番>のように仲睦まじく過ごしていた。
そもそも按自身、<性分化疾患>により、
『雄でも雌でもない』
状態だったため、そもそも普通に子を成せる可能性がほぼないとみられていたのもあって、ロボットと番ったところで特に支障もないんだ。
『子を成せない』
というのは野生の生き物ではそれこそ存在意義そのものを揺るがす<障害>であるとも言えるだろうものの、実際にはそこまで珍しい事例でもないことも分かってきている。そういう個体が生まれること自体が、ある程度の割合で必ずと言っていいほど生じるんだ。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる