未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 さもありなん

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でまあ、余談ついでに話しておくと、

<子役>

というものについては、少なくとも俺が地球人社会で暮らしていた頃には大半が、

<子役仕様のメイトギア>

だったそうだ。特に、<演技>というものを理解できない年頃の子供を使うのは大変だという現場サイドの思惑もあり、普通は<子役仕様のメイトギア>を使うんだと。

なるほど乳幼児なんかだと『さもありなん』だとは、実際に子供を育てた経験からも思う。<子育て>そのもので苦労したという実感はないものの、俺の思い通りには振る舞ってくれないってのはむしろ当たり前だったしな。

『それが当たり前だと分かってるから受け入れることができたし、それほど苦労だとも感じなかった』

というだけでしかない。

ましてや<芝居>なんかの現場じゃ、相当なストレスになるだろうなとは思う。

それでも、

『敢えて人間の子役を使う』

的な拘りを持つ監督なんかもいるそうだ。

<生身の人間の子役だからこそ見せる血の通った演技>

ってのを期待してのことらしいし、実際にそれが大きな評価を受けることもあったりするとも。

ただそれは、

『児童虐待だ!』

みたいな批判を受けるリスクと紙一重のものでもあるそうだが。

<つらい経験をして泣くという演技>

を子役にさせること自体が<虐待>にあたると考える人間も確かにいるしな。正直、俺もあんまりいい気はしない。自分が親だからこそ今では特に。

ちなみに現在の地球人社会では、

<すべてをシミュレーション上のデータヒューマンに演じさせたドラマや映画>

というのもある。生身の人間の役者を使うと<スキャンダル>とかのリスクもあったりするが、<データヒューマン>ならそれもないわけで、比較的低予算の、

<量産型ドラマや映画>

ならそれで十分という空気もあるそうだし。<高度シミュレータ>を使うのは当然ながら費用もそれなりに必要ではあるものの、役者のギャラやらなんやらをひっくるめたそれに比べれば割安なんだとも聞く。

しかも、高度シミュレータの維持費の捻出にもそれが役立ってるらしいし、民間の高度シミュレータだと積極的にそういうのを請け負ってるところもあったりするとか。

と、今日も今日とて延々と脱線し続けたが、

<ホビットMk-Ⅱによるシミュレーション>

そのものが、そういう背景の上に成り立ってるものだというのも確かにあるんだ。

『<ホビットサンク村の日常というドラマ>を演じている』

とでも言うべきか。

いずれにせよ、その中で検証するべきことはいくつもあるんだよ。

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