未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
2,198 / 2,645
第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 刑罰の一環

しおりを挟む
誰かの身体生命に危険が及ぶような<不測の事態>を意図的に起こしたり、起こる可能性が高いのが分かっていながら放置するのはさすがにおかしいと思うし、俺としては認められないが、

<ロボットを用いたシミュレーション>

としてであれば、今回のようなトラブルについてもまあむしろ、

<必要なもの>

とは思うよ。実際、地球人社会においても、

<高度シミュレータによるシミュレーション>

では、<データヒューマン>と呼ばれる、

<シミュレーション内で『生きて』いる人間>

をはじめとした<生命>がシミュレーション内で『死ぬ』なんてのはごく当たり前のことだしな。

なにしろ、理不尽な殺人事件を起こした加害者に、高度シミュレータを用いたシミュレーションを経験させて、そこで、

<失いたくない相手>

を作らせてその上で、

<失いたくない相手を理不尽な形で喪わせることでその不条理さを理解させるという矯正教育>

が<刑罰の一環>として行われていたりするしな。

まあ、確か以前にも触れたが、それ自体を『残酷すぎる』として反対する人間もいたりするんだが、あくまでも、

<死刑を廃止する代わりの刑罰>

として導入されたという背景もあり、廃止の流れには向かう気配すらないそうだ。

だいたい、<データヒューマン>は、何度でも完全に健康かつ健全な形で、

『生き返る』

ことができるわけで。当然、

『苦しんだり悲しんだりした記憶もない』

状態でだ。

だから<データヒューマン>は<人間>とは認められていない。どちらかと言えば、

<ドラマの中の登場人物>

に近いだろうか。ドラマの中で登場人物がどれほど理不尽な目に遭ってもそれは現実じゃないしな。その登場人物の演者が役に入り込みすぎるあまりトラウマを抱えたりという事例もあるものの、そこはさすがに割り切るさ。

それに、あんまりな役どころの場合はメイトギアに演じさせたりする事例もあるんだとは聞く。生身の役者が尻込みしてしまって誰も引き受けてくれなかったりすることもあるらしいし。

ちなみに<死体役>なんかは、<リアルな人形>が務めるとのこと。

かつてはそれも<生身の役者>が演じてたりもしたそうだが、

『完全な死体を演じる』

というのはさすがに大変だったそうで、たいていはやりたがらないみたいだな。そうなると人形の方が、体格などの部分で<素体>となるものを複数パターン用意しておけば、見た目は簡単に演者に似せることができるそうだし、望まない役どころを高いギャラを払うことで生身の役者に演じさせることに比べればコストもいいそうだ。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...