未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

丈編 ゴミ問題

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ホビットMk-Ⅱが手にしたヤリの穂先で心臓を突き破られほぼ即死状態だった猪竜シシが断末魔の痙攣を見せ、それもすぐに収まって、完全な死を迎えた。

命が一つここで終わりを迎え、そして俺達の命を繋ぐ<糧>となってくれる、

もし俺達が食わなくても、その辺に放っておけば他の命の糧となるから、決して無駄にはならない。<焼却処分>するよりはよっぽど理に適ってるさ。

まあ、人間社会の場合は、そうやって人間の食料として命を落とす生き物の数が多すぎてその辺に放置すれば悪臭を放ち疫病の原因ともなったりするだろうから、焼却することで対処するしかないという面もあるのも事実なのは分かってるさ。

しかし、今の朋群ほうむの場合だと、人間の数も本当に知れてるし、俺達がそうして奪う命よりも、他の生き物達が生きるために奪う命の方が圧倒的に多いから、そこにまぎれてしまって大きな問題にならないというのは確かにあるんだよな。

とは言え、<ゴミ問題>というのは人間社会においてはいつの世も蔑ろにできないものだから、今の段階からきちんと考えておかなきゃいけないとも思う。

ちなみに、俺達が使ってる<トイレ>は、基本的に仮設のそれを基にしたものだ。排泄物を貯めるタンクが自動で水分と固形物に分別してくれて、固形物についてはレーザーで焼却され灰になり、水分についても<蒸留>という形で処理されて無害化した上で川に流している。

これには結構な電力が必要だから、

『電気を買う』

というのが当たり前だった頃にはコストがかかりすぎて現実的じゃなかったらしいのが、高性能高効率な原子力電池である<アミダ・リアクター>の実用化に伴って、ほぼ無制限に格安で電力が手に入るようになり、実用性が確保されたというのもあるらしい。

大規模な下水設備を整えるよりも手軽に設置できるというんで、それなりの規模の住宅街なんかでもそのタイプのトイレが使われたりもしてるらしい。

が、メンテナンスとその費用については当然ながら所有者側の負担になるから、従来の下水施設が整備されてる地域とかだと、やっぱりそのまま下水に流すタイプが主流らしいけどな。それなら上物うわものだけの負担で済むし、何より構造が単純になるから壊れる可能性も格段に減るわけで。

その代わり、下水施設へ繋ぐための工事が必要だから、その手間と費用は当然ながら必要になるしで、まあ一長一短って話だ。どちらを選ぶかは利用者次第だな。よく検討して自分で決めればいいさ。

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