未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

深編 非現実的なほど困難でもない

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新暦〇〇三八年五月九日



そうなんだ。

<人間という生き物>

は、強すぎるがゆえに、複雑で難解な約束事や決まり事を、<法律>や<ルール>や<マナー>や<エチケット>という、これまたいくつもの名称や表現を用いて作り出してきた。感情のままに人間としての力を振るって途轍もない被害が出るのを未然に防ぐためにな。

日常的で些細な対人関係でのトラブルを未然に防ぐために<マナー>や<エチケット>を。

人間社会そのものを揺るがしかねない大きな被害を生じさせる可能性のある行いについては<法律>を。

それぞれ作り出して平穏な暮らしを守ろうとしてるわけだ。平穏な暮らしが乱されればそこに過大なストレスが生じて、そのストレスをどうにかしようとして人間は<知恵>を働かす。それが建設的な方向に向かえばまた新たに便利なものが生み出されたりもするかもしれないとしても、残念ながらえてして破滅的な形での解決方法をとろうとするのが決して少なくないんだよな。

なら、それを未然に防ぐ必要があるわけだ。

法律などという形で。

しかし、法律という縛りすら無視するのがいるから、物理的な形での<抑止力>が必要になり、これが<警察機構>などの<治安維持組織>いったものになったわけなんだろうが、それ自体が人間そのものを虐げる存在になりかねないということで、非常に強い制限が設けられ、<事件>が起こってからでしか対処できなくなってしまったと。

で、今度は、日常的に第三者的な立場で注意喚起をしてくれたり、時には身を挺して加害行為を阻害したりという形で<事件>を未然に防いでくれる存在として<ロボット>が作られた。

これでもなお、殺人事件などはゼロにはなっていない辺りが、人間という生き物の業の深さを物語ってるのかもなあ。

ここでは今のところ、<怨恨>などが原因で事件が起こるような事態は生じてはいない。そもそも怨恨を生じさせるような考え方をしない傾向にある人間ばかりだというのもあるし、最初からロボットが配されていて、人間同士の争いごとに発展しないように対処できる状態も出来上がっているからな。

俺のことはエレクシアが抑えてくれて、コーネリアス号の乗員達は元々、宇宙船という閉鎖的で限られた環境で長く共同生活を行える適性を持った者が最初から厳しく選抜されていて、あまり短慮を起こすタイプじゃないというのはこれまでにも触れてきたとおりだ。

だからこそ、俺の考えてることも、非現実的なほど困難でもないというのはあると思う。

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