未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

深編 属性で自身の価値を語る

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新暦〇〇三八年四月二十八日



当人が為したことそのものじゃなく、

『正社員は責任ある仕事を任されてる』

『だから正社員は偉い』

『だから正社員である自分は偉い』

なんてのは、典型的な、

『属性で自身の価値を語る』

『自身の価値を属性に依存してる』

って話だと思うぞ? 自身の価値に根拠がないからこそ属性で語ろうとするんだろうしな。俺はそれは情けない話だと思う。

『親は子供に敬ってもらえて当たり前』

ってのも同じだな。<親という属性>によって誰かから敬ってもらえることを期待してるのが見え透いてるんだ。他の誰から敬ってもらえなくても少なくとも自分の子供からは敬ってもらえるはずだとか、情けなさすぎないか? 悲しくならないか?

俺は情けないし悲しいよ。自分がそんなだったら。

まあ話を仕事のそれに戻すと、俺は確かに、<惑星プラネットハンター>という仕事については別に誇りとかも持ってなかった。<ヤクザな仕事>だと卑下もしてた。それは正直な印象だった。

だが、惑星プラネットハンターが見付けた資源惑星から資源を採取することで地球人社会は成り立ってるという部分も確かにあるわけで、その経済的価値は数百兆は下らないということで、そこについては誇ってもいいんだろうさ。

ただし、同じ仕事をロボットもやっていて、実はそっちの方が地球人社会に貢献してる事実もあるが、それでも大変な価値を生み出していることには違いない。

もっとも、それにより、この宇宙から完全に消滅することがほぼ決まった資源惑星はいくつもあるわけで、その辺りはなんとも痛し痒しかな。

さりとて必要なものでもある。子供達が安心して暮らしていける社会を維持するためには必要なことなんだ。

『地球人の数がもっと少なければそれで解決するだろ!』

という考えもあるだろうが、<環境テロリスト>なんかはまさしくそれを唱えているが、生物が繁殖して勢力を拡大していくというのは、ある意味、

<生物という存在の宿業>

みたいなものでもあると言えるしなあ。

この辺りも<エゴ>ではあるものの、少なくとも今じゃそれなりに生物が存在する惑星については厳重に保護されて、入植なんかについても極力、現住生物に犠牲を強いないことを心掛けてるそうだ。ま、これまた<詭弁>の類だとしても、そもそも何度も言うように<生きる>ということ自体がエゴそのものだから、あんまり気にしすぎても自己矛盾に陥って自己否定に走ってしまうしな。

<テロリスト>なんてのはそれこそ典型的な自己矛盾そのものだよな。

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