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第四世代
深編 それぞれにとっての快適な環境づくり
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新暦〇〇三八年三月十八日
そうだ。地球人社会は、<死>というものを遠ざけ、命の心配をそこまでしなくても済む環境を作り上げてきた。
ただ、それだけならよかったんだが、今度は個々人にとっての<快適な環境>ってものを追求するようになり、結果、それぞれにとっての快適な環境づくりで衝突するようになってしまった面もある。
『生きるために仕方なく物資を奪う』
という形だった<戦争>が、
『より快適な暮らしを実現するために資源を奪う』
という形になり、これによって一方的に奪われた側がテロによって報復を行うという形の戦争へと変化していったわけだ。
ここで、<奪う側の理屈>として、
『自国民の幸せを優先するのが当然だ』
ってのが語られたりするが、なるほどそれは当然だし、俺だって自分の家族や仲間を優先してるが、だからといって、
『それ以外を蔑ろにしていい』
と考えるのは<極論>ってもんだろう。そうやって他国民や自分の家族以外仲間以外を蔑ろにすればそれだけ恨みを買って敵を作って余計な諍いの種を生み出して、結局は自国民や自分の家族や仲間を危険に曝すことになるんだからな。
それで、『自国民の幸せを優先するのが当然だ』『自分の家族や仲間の幸せを優先するのが当然だ』なんてのはあんまりにも近視眼的で、ただただ目先の体裁を取り繕うためだけの詭弁にしか過ぎないと思うぞ?
自国民や自分の家族や仲間に危害が及ぶリスクをわざわざ自ら作っておいて、
『自国民や自分の家族や仲間を守る!』
だとか、悪質極まりないマッチポンプだよな。ましてやそれで、
『守ってやってるんだから恩を感じろ!』
だの、
『どの口が言う?』
って話だろ。
なるほどこちらから仕掛けなくても他所の方から仕掛けてくることは確かにあるのも事実だ。けどな、それに加えて自ら諍いの種を作って<仕掛けてこられる原因>を生じさせるなんてのは話が別だって言ってるんだよ。面倒な衝突が起こる可能性を自分で上げてどうする。
なんでその区別がつけられないかな?
『差別と区別は違う』
とか言ってるクセに、自分にとって都合の悪い<区別>は考慮しなくていいってか?
いやいや、おかしいって。
そういうダブスタぶりが信頼されない原因だってのを自覚しなきゃ、そりゃ状況もよくならないよな。
俺達も、ロボットを配して外敵をなるべく近寄らせないようにして自分達にとって快適で安全な環境を守ろうとはしてるが、だからといってここに暮らす生き物達を虐げようとは思ってない。
あくまで、深が身の危険を感じて攻撃的にならずに済むようにしたいだけだ。
そうだ。地球人社会は、<死>というものを遠ざけ、命の心配をそこまでしなくても済む環境を作り上げてきた。
ただ、それだけならよかったんだが、今度は個々人にとっての<快適な環境>ってものを追求するようになり、結果、それぞれにとっての快適な環境づくりで衝突するようになってしまった面もある。
『生きるために仕方なく物資を奪う』
という形だった<戦争>が、
『より快適な暮らしを実現するために資源を奪う』
という形になり、これによって一方的に奪われた側がテロによって報復を行うという形の戦争へと変化していったわけだ。
ここで、<奪う側の理屈>として、
『自国民の幸せを優先するのが当然だ』
ってのが語られたりするが、なるほどそれは当然だし、俺だって自分の家族や仲間を優先してるが、だからといって、
『それ以外を蔑ろにしていい』
と考えるのは<極論>ってもんだろう。そうやって他国民や自分の家族以外仲間以外を蔑ろにすればそれだけ恨みを買って敵を作って余計な諍いの種を生み出して、結局は自国民や自分の家族や仲間を危険に曝すことになるんだからな。
それで、『自国民の幸せを優先するのが当然だ』『自分の家族や仲間の幸せを優先するのが当然だ』なんてのはあんまりにも近視眼的で、ただただ目先の体裁を取り繕うためだけの詭弁にしか過ぎないと思うぞ?
自国民や自分の家族や仲間に危害が及ぶリスクをわざわざ自ら作っておいて、
『自国民や自分の家族や仲間を守る!』
だとか、悪質極まりないマッチポンプだよな。ましてやそれで、
『守ってやってるんだから恩を感じろ!』
だの、
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って話だろ。
なるほどこちらから仕掛けなくても他所の方から仕掛けてくることは確かにあるのも事実だ。けどな、それに加えて自ら諍いの種を作って<仕掛けてこられる原因>を生じさせるなんてのは話が別だって言ってるんだよ。面倒な衝突が起こる可能性を自分で上げてどうする。
なんでその区別がつけられないかな?
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いやいや、おかしいって。
そういうダブスタぶりが信頼されない原因だってのを自覚しなきゃ、そりゃ状況もよくならないよな。
俺達も、ロボットを配して外敵をなるべく近寄らせないようにして自分達にとって快適で安全な環境を守ろうとはしてるが、だからといってここに暮らす生き物達を虐げようとは思ってない。
あくまで、深が身の危険を感じて攻撃的にならずに済むようにしたいだけだ。
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