未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
1,971 / 2,644
第四世代

深編 まるで子供が駄々をこねるみたいに

しおりを挟む
新暦〇〇三八年三月八日



<職場でパワハラを受けたりして抱えたストレスを家庭で家族に対してパワハラを行うことで解消しようとする奴>

ってのは確かにいたよな。で、それが原因で家庭不和に陥ったり、それこそ離婚する羽目になった例なんて掃いて捨てるほどあったはずだ。

なあ? 何のために仕事をしてるんだ? 何のために家庭を持ったんだ? そうやってわざわざ作った家庭を壊すために仕事をして家族を作ったのか? 俺にはただただ虚しいだけにしか思えないんだけどな。

<パワハラを肯定する奴>

ってのは、とにかくその場のその瞬間の自分の感情だけを大事にしたいだけでしかないのは事実だろう? それが何を招くことになるか考えもしてないだろう?

パワハラを受けた奴も、

『自分がそうされたから』

と同じことをするようになるのが多いんじゃないのか? で、

『パワハラは良くない』

って話になったことで、

『自分はパワハラを受けてきたのに、自分の時になってそれをできなくなるとか、不公平だ!』

みたいな感情を大事にしたいから反対してたりするんじゃないのか?

まるで子供が駄々をこねるみたいにな。

俺はそういうのを大人として恥ずかしいと思うからこそ冷静に考えなきゃいけないと心掛けてるんだよ。

ましてや、家族に八つ当たりすることで発散しようなんてのは言語道断だとしか思わない。

まさかと思うが、そのために家庭を作ったのか? 家族を持ったのか? 

<自分のストレスを発散するためのサンドバッグ>

として?

いやいや、普通に最低だろう。相手は<人間>だぞ? サンドバッグなんかじゃないんだ。

百歩譲ってそれを目的に家庭を作り家族を持つんだとしても、だったら家族が自分を敬わなくても当然だとわきまえなきゃおかしいだろ。そして耐えられなくなったら自分の前からいなくなることもな。

自分のストレス解消のためのサンドバッグにしておいてそれで見捨てられたからって泣き言を並べるとか、情けないことこの上ない。

まあ、そんなことをしてる奴は、自分の振る舞いを省みることもしないから、ただただ自分が一方的に被害者だと考えたりするんだろう。で、自分がパワハラを振るえる立場になったら同じことをすると。そして自分のそんな行いを正当化するために、

『後進を育てるためだ!』

『自分はそのおかげで成長できた!』

とか言うわけだな。自分が掲げる理屈そのものを客観視することもなく。

だからそんなことができるわけだ。

俺も決して立派な人間じゃないのは事実ではあっても、そういうのを正当化する人間でいたくはないな。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

母に理不尽に当たり散らされたことで家出した私は――見知らぬ世界に転移しました!?

四季
恋愛
幼い頃、同居していた祖母から言われたことがあった。 もしも嫌なことがあったなら、電話の下の棚から髪飾りを取り出して持っていって、近所の神社の鳥居を両足でくぐりなさい――。  ◆ 十七歳になった真琴は、ある日母に理不尽に当たり散らされたことで家出した。 彼女が向かったのは神社。 その鳥居をくぐると――?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...