未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

深編 物事を深く考えてる人間

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新暦〇〇三八年三月二日



何度も言うが、俺がこんなことを考えているのを、

『面倒くさい』

『鬱陶しい』

と感じるのもいるだろうが、

<物事を深く考えてる人間>

だったら、俺が考えてる程度のことなんか余裕で常に考えてるんじゃないのか? 俺は別に自分がやってる程度のことを『すごい』とも『立派だ』とも思わないし、『物事を深く考えてる』とまでは言えないとしか感じないんだよな。

ましてや、これから<社会>というものをここに作り上げていこうとしてるのに、俺レベルの人間じゃまったく力不足なのは事実だろう? <ツッコミどころ>なんてのは山盛りあるだろうしな。

だからこそ、エレクシアやシモーヌやビアンカや久利生くりうやシオやレックスの力も借りてるんだよ。それでもなお、社会というものを作り上げていくには足りないとも感じてる。

俺達だけで完璧な社会が作れるのなら、地球の歴史上で独裁者や賢者が<完璧な社会>ってのを作り上げてるだろうさ。

だが現実はそうじゃない。そんな社会が存在したという事実は、地球の歴史上では見られない。一瞬は上手くいっても、結局はあれこれ問題が生じて瓦解したりしたからこそ、長く続かなかったんだよな?

長く続かなかった時点でそれはもう<完璧>じゃないだろ。

だとすれば、目指すべきは<完璧>じゃなくて、

<完璧じゃなくてもより良いものを目指すことができる社会>

なんじゃないか? <都合の悪いもの><気に入らないもの>を排除すれば理想の社会ができるんなら、これまた地球の歴史上でそれを実現できてなきゃおかしいだろ。そういうやり方を実践していた社会ってのもあっただろうしな。

でも実際はどうだった? 理想的で完璧な社会はできたか?

できてないだろ?

それを実現しようとしてた例はいくつもあっただろうさ。特に独裁国家なんかは、

<独裁者にとって都合のいい世界>

を築こうとしてたんじゃないのか? そしてそのために他者を厳しく支配しようとした。自分自身を甘やかそうとしてな。

なのに、結局は、いつまで経っても<理想の世界>は実現できず、無理をしたことで生じた様々な厄介事に対処するのに汲々としていただけじゃなかったか? 

<賢い王>が統治していたことでかなりいい感じになってた国とかもなるほどあったのかもしれない。だが、その肝心の<賢い王>ってのは、次々と生まれたか? 代替わりしてもそれぞれが<賢い王>でいられたか? そうじゃなかった事例しかないんじゃないか?

そういうことだと俺は思うんだどな。

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