未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 人間の場合は

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まあ、<アクシーズの親>という意味ならあかりがいるんだが、あかりも<普通のアクシーズ>じゃないからな。彼女の翼である、

<ミレニアムファルコン号>

でさえ、アクシーズとしての挙動は無理だ。あかりは無茶な挙動をさせるが、その所為で消耗が激しくて部品の交換は頻繁で、もうすでに今の機体が作られた時のそのままの部分はほんの一部しか残ってない。それこそ負荷がほとんどかからない部分だけだ。

そこまでやってもアクシーズとしてのそれは再現できないんだよな。生き物ってのがいかに高性能なのかがよく分かる。メイトギアは人間の外見を高度に再現しているし、単純な身体能力では生物を圧倒しているものの、<機能>という点では十分に再現できないのは事実だな。

まあ、『再現する必要がない』というのも事実ではありつつ。

テーマパークで来場者のすぐ傍に来ることのある動物なんかは一部の例外を除いてロボットでないと許可が下りないが、やっぱり<作り物>だというのは触れてみると分かるらしいな。人間の場合は、中には義体に置き換えてるのもいるから、果たしてロボットなのか人間なのかそれだけでは分からない事例もあるにしても、やはり<作り物>であることは分かってしまうらしい。俺も分かる。エレクシアが生身でないことは。

まあ『それで何か問題があるか?』と言われれば何もないから別にいいし、逆にロボットと生身の人間の区別を付けられるようにするために敢えて違いを残しているという意味もあるらしいとは聞く。

俺も、エレクシアが人間じゃないことは分かってても愛せてるし。

と、また話が逸れたが、万が一にもすいがフォルトナの育児に飽きたとしても見捨てたりはしないということだ。加えて、すいが『飽きる』ことがあろうと、それ自体、別に悪意があってのことじゃないというのはわきまえなければと思ってる。そもそも本来の習性じゃないことをしているというのがおかしいんだよ。そういう意味じゃ、

『正常に戻った』

とも言えるわけで。

地球人の感覚だと<好ましくない行い>でも、親が子供の育児を放棄するのは眉を顰められるそれであっても、それはあくまで、

『人間の場合は』

でしかないんだよ。

ひそかひかりの育児を放棄したことも、ようが灯の育児を放棄したことも、俺はもちろんとして、ひかり自身もあかり自身も恨んじゃいない。『そういうものだ』と分かっているからだ。

承知しているからだ。

れいも実の母親に殺されかけたが、これもやはり『そういうものだ』と承知した上で人間としての選択をしただけだから、本人も含めて誰も気にしてない。

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