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第四世代
彗編 自分の意見
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新暦〇〇三七年九月二十日
『雌が妊娠し子供を生み育ててる間、雄は一切関われない』
これは、何度も言うようにアクシーズの習性であり、マンティアンなど他の種でも普通に見られることだ。はっきり言って雄は、
<子種を用意する係>
であり、それなりに関われる場合でも多くが、
<ガードマン兼餌運び係>
でしかないのも事実だな。群れを成し群れで子供を育てるパパニアンでさえ、本質はそれだ。地球人ほど<父親>などという存在に意味を持たせてる持たせようとしてる生き物はおよそ例外的だというのが実際のところだろう。
俺も自分が父親になってみて、今も錬慈を育てて、自ら望んで積極的に関わってるから主体的に育児もできちゃいるが、はっきり言って俺がやってることなんてエレクシアどころかホビットMk-Ⅱでも大部分が代用できてしまうことでしかないと思う。
だが、それでいい。それを認めた上で俺自身が関わりたいってだけなんだ。ただの<自己満足>でしかなくても、
<子供を育てるということについての実感>
が欲しかったというのも本音だからな。それを誰かに認めてもらいたいわけでも褒めてもらいたいわけでもない。本質的には<興味本位>なんだよ。
でも、そうやって自分で確認したからこそ多くを得られたというのも事実ではあるんだよな。
『子供に生まれてきてもらうことについて事前に承諾をもらったわけじゃない』
というのも、
『子供に生まれてきてもらったのは俺自身の勝手だから、子供を養育するのは俺自身の行いの尻拭いでしかない』
というのも、自ら確認した。だからこそ<自分の意見>として口にできる。根拠を持った上で。
地球人社会では、子供が欲しいと考える者のために<代理母>や<子宮移植>といったものを経て、今では再生医療を応用した<子宮再建>という形で、事故や病気で子宮や卵巣の機能が失われた女性はおろか、性自認が女性だとする元男性でも子宮や卵巣を得て妊娠・出産が可能になった。
アラニーズであるビアンカが、<地球人そっくりの部分>で黎明を妊娠し出産できたように、
『身体的な機能さえ整っていれば妊娠・出産は可能』
なんだよ。
でもな。だからこそ、
『子供を生むか生まないかは親が勝手に決められる』
ってことが一層はっきりしたわけだ。そこに子供自身の意思は一切関係ない。親の側の一方的な決断で子供をこの世に送り出すことができてしまうんだよ。<代理母>とか<子宮移植>とか<子宮再建>とかで。
さらには、<人工妊娠中絶>という形で、
『妊娠してから生まないことも決められる』
というのも紛れもない事実だ。
生まれることもできずに殺されるのに、そんな親を選んで子供が来るとか、
『子供騙しの御伽話はいい加減にしろ』
って話だよな。
『雌が妊娠し子供を生み育ててる間、雄は一切関われない』
これは、何度も言うようにアクシーズの習性であり、マンティアンなど他の種でも普通に見られることだ。はっきり言って雄は、
<子種を用意する係>
であり、それなりに関われる場合でも多くが、
<ガードマン兼餌運び係>
でしかないのも事実だな。群れを成し群れで子供を育てるパパニアンでさえ、本質はそれだ。地球人ほど<父親>などという存在に意味を持たせてる持たせようとしてる生き物はおよそ例外的だというのが実際のところだろう。
俺も自分が父親になってみて、今も錬慈を育てて、自ら望んで積極的に関わってるから主体的に育児もできちゃいるが、はっきり言って俺がやってることなんてエレクシアどころかホビットMk-Ⅱでも大部分が代用できてしまうことでしかないと思う。
だが、それでいい。それを認めた上で俺自身が関わりたいってだけなんだ。ただの<自己満足>でしかなくても、
<子供を育てるということについての実感>
が欲しかったというのも本音だからな。それを誰かに認めてもらいたいわけでも褒めてもらいたいわけでもない。本質的には<興味本位>なんだよ。
でも、そうやって自分で確認したからこそ多くを得られたというのも事実ではあるんだよな。
『子供に生まれてきてもらうことについて事前に承諾をもらったわけじゃない』
というのも、
『子供に生まれてきてもらったのは俺自身の勝手だから、子供を養育するのは俺自身の行いの尻拭いでしかない』
というのも、自ら確認した。だからこそ<自分の意見>として口にできる。根拠を持った上で。
地球人社会では、子供が欲しいと考える者のために<代理母>や<子宮移植>といったものを経て、今では再生医療を応用した<子宮再建>という形で、事故や病気で子宮や卵巣の機能が失われた女性はおろか、性自認が女性だとする元男性でも子宮や卵巣を得て妊娠・出産が可能になった。
アラニーズであるビアンカが、<地球人そっくりの部分>で黎明を妊娠し出産できたように、
『身体的な機能さえ整っていれば妊娠・出産は可能』
なんだよ。
でもな。だからこそ、
『子供を生むか生まないかは親が勝手に決められる』
ってことが一層はっきりしたわけだ。そこに子供自身の意思は一切関係ない。親の側の一方的な決断で子供をこの世に送り出すことができてしまうんだよ。<代理母>とか<子宮移植>とか<子宮再建>とかで。
さらには、<人工妊娠中絶>という形で、
『妊娠してから生まないことも決められる』
というのも紛れもない事実だ。
生まれることもできずに殺されるのに、そんな親を選んで子供が来るとか、
『子供騙しの御伽話はいい加減にしろ』
って話だよな。
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